空と風のうたブログ
読書記録(BL&非BL)、ゲームの感想など。
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恋愛迷宮
2006年11月30日 (木) 22:57 | Edit
「恋愛迷宮」 ★★★★☆
著:火崎勇/イラスト:海老原由里/ワンツーマガジン社(アルルノベルス)
恋愛迷宮

[あらすじ]
童顔の社長令息・寿々木輝美は素性を隠し、野性的な容貌に圧倒的なオーラを纏うエリート・木嶋の下で働いている。彼への純粋な憧れ──だが誤解した木嶋に突然「好きだ」と押し倒されてしまう。そして肌を這う彼の指や舌から与えられる快楽に、抵抗さえできず呑み込まれていき……。注がれる彼の『愛情』と『憧れ』の狭間で戸惑い悩む輝美は「好きな人がいる」と嘘をつき逃れようとするが――!?

[ひとこと]
とにかく木嶋が可哀想でした……。好きな相手(輝美)から、好きだの惚れてるだの、挙げ句に何されても良いくらい好きとまで言われたら、そりゃあ勘違いもしますよ。まさか単なる“憧れ”からきた言葉だとは思えないでしょう……。両想いだと思って手を出したら拒まれて最後まで出来なかった上にその後は避けられて、かなり木嶋に同情してしまいました。まぁ、輝美もその時点では気付いていないだけで、本当は恋愛感情だったんですけど。気付いた時には誤解と擦れ違いが積み重なってしまっていたんですよね。それでも、どんな態度を取っていても木嶋が輝美を好きなのは最初から最後まで変わらないので、その辺は安心して読めました。
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甘くなくても
2006年07月23日 (日) 11:47 | Edit
「甘くなくても」 ★★★★☆
著:火崎勇/イラスト:朝南かつみ/オークラ出版(プリズム文庫)

甘くなくても

[あらすじ]
外川は勤め先のスポーツメーカー「W.Wスポーツ」で念願の営業へと移動になった。前の部署にいる時、電話でよく口論になった「城」という男。天敵とも言えるその男に担当として直接会うことになってしまう。重く低い声、野性的な容貌の男は「取引だろう? お前が望んだことじゃないか」と酒に酔った外川の体を強引に拓き、舐り、貫く。仕事の取引を体の取引と誤解された外川は、それでも城が与える快楽に抗えず翻弄されてしまう。

[感想]
バジルノベルズから発売された「風でなくても」に出てきた外川が主人公のお話。が、「風でなくても」は読んでいるのですが、主人公二人以外はほとんど記憶になく、外川って誰だっけ?と思いながら読んでました。読んでいるうち、うっすらと思い出せたような思い出せないような……でも、問題なく読めました。イラストにもメロメロです。口絵と本文のイラストが良いんですよ~全てのイラストにうっとり見入ってしまいました。特に、P57とかP185とか……いや、やっぱり全部……(笑)
で、内容はというと。営業を希望していたのに入社して以来ずっと在庫管理で働いていた外川は、念願の営業へと移動になる。多大なる期待を抱いて営業に行った外川でしたが、現実は甘くはありませんでした。同期入社なのに先輩風を吹かして偉そうにしている根岸が指導員となり、常にまとわりついてくるんですね。どこへ行くにも根岸がべったりで、営業先で契約を取れてもそれは全部根岸の成績になってしまう。いい加減うんざりしていたところに、根岸の担当会社「ガイズ・スポーツ」に同行することに。そこで出会ったのは、在庫管理にいた時、電話で話したことのある城という男でした。根岸のセールストークが「ガイズ・スポーツ」と城には合わないことを見抜いた外川は、たまらず自分で商品説明をします。それに興味を示した城と二人で仕事の話をする機会を得られることに。根岸と離れるチャンスだと外川は接待に臨み、根岸とではなく自分と取引させることに成功します。けれど、断り切れずに勧められた酒を重ね、意識をなくした外川が次に目覚めたのは、ホテルのベッドの上。既に自分も城も裸、しかも両手は縛られて、わけの解らないまま城に抱かれてしまい……。
外川の意図の外で、“根岸ではなく外川を取る代わりに外川の身体を”という取引が成立していたことに唖然としつつも、外川は城の行為と誤解を糾弾します。城への怒りや恐怖も勿論ですが、仕事の上では認めていた相手に身体で仕事を取るような男だと思われたくなかったんです。けれど誤解は解けないばかりか拗れる一方。城に蔑まれている自分と城に対して益々怒りを募らせる。この辺りがもう読んでいてじれったいというか何というか。誤解が解ける前に外川と城が直接会って話すシーンはそんなに多くない上に、会ったら会ったで擦れ違うばかりなんですよね。

※ここからかなりネタバレです。

城の誤解と擦れ違いの元凶は根岸でした。根岸が城に「外川と自分は恋人同士」だと嘘をついたんです。実は電話で話すだけだった外川の真面目で堅物なところに好意を抱き実際に外川と接してみて一目惚れしていた城にはショックだったわけです。おまけに外川から根岸から離れたいと聞かされ、仕事の話とは別に取引を持ちかけられたと思い込んだそうで。
誤解して酷い言葉を言ってしまったこと、酷いことをしてしまったこと、外川の話を聞かなかったこと、諸々を城が土下座して謝るシーン。理由を説明している部分や「すまなかった」という言葉よりも、開き直ったような「ごめんなさい」に絆された私ってどうなんだろうと思いつつ……。でも、城って何故か嫌いになれないんですよね。それに、根岸に対して真剣に怒った城は怖かったですよ。誤解して外川に酷いことをしたけれど、その外川に対して取っていた態度とは大違いでしたし。まあ、殴られようが責められようが、根岸のしたことを思えば自業自得としか言いようがないんですけど。
根岸に襲われた時も、どんなに酷い目に遭っても、怒りはしても泣いたりしなかった外川が感情を揺さぶられるのは城だけ。城の「好き」という言葉に涙を零してしまった、そのもっと前から、答えはあったんですよね。城のバックグラウンドや城に対する周りの好意を知って知りたくなかったと思ったのもそう。誤解されていることに我慢できなかったのも、城に自分を認めて欲しかったからですし。きちんと話す機会さえあれば、お互い自分の言いたいことはきっぱり言う二人なので、今後また何かあっても大丈夫でしょうね。外川も城もどちらも好きなキャラだったので、楽しく読めました。外川が新規受注先を獲得するために試行錯誤・奔走するような、仕事の部分も良かったですね。
ただ、誤字・脱字が多かったかなあ。読んでいて結構気になりました。
本能の恋
2006年04月09日 (日) 21:31 | Edit
[書籍概要]
タイトル:本能の恋
著者:火崎勇
イラスト:砂河深紅
出版社:茜新社(オヴィスノベルズ)
発売日:2006/04/25

[あらすじ]
新規契約の打ち合わせをひかえた週末、綾野辺は同僚から思いがけなく告白される。動揺した綾野辺に気を遣った同僚が去った後、綾野辺は見知らぬ男からのレイプにあう。圧倒的に蹂躙された後、唇を寄せてくる男の顔を初めて見た。野生の獣のような、黒い真っすぐな目。口づけの予感に、さらに求められるのかと思った綾野辺は、最後の力で逃げ出した。だが翌週、同僚とともに訪れた打ち合わせの場に、自分をレイプしたあの男がいて…。

[感想]
新規契約の打ち合わせを控えた週末、同僚の片桐の中学の同窓会があり、その同窓会で綾野辺は片桐から告白され、その後、見知らぬ男からレイプされてしまいます。翌週、契約の打ち合わせに行くと、そこにいたのはその男で……というお話。
片桐とその男(御荘)は中学の同級生で、とある因縁がありました。そのため最初からお互い険悪、片桐にいたっては仕事を放棄しかねない態度です。というか、実際、綾野辺を置いて打ち合わせの場から出て行ってしまうんですね。けれど、御荘にレイプされた綾野辺にしてみれば、二人きりで残された状況は苦痛と恐怖でしかない。その上、片桐と御荘の関係を知るにつれて、自分が受けたレイプの真実が解ってしまう。御荘は、綾野辺を片桐の恋人だと思いこみ、その綾野辺をレイプすることで片桐への溜飲を下げようとしたのだと。今度の契約に自分達を指名したのも、クライアントとして片桐を見下ろす立場になるためなのだと。綾野辺は、最初に御荘の目を見た時からずっと御荘に捕らわれていたんでしょうね。だからこそ、御荘が見ていたのは自分ではないと知って余計に傷ついて。けど、レイプしてしまったのはどうかと思いますが、綾野辺のそれが完全な誤解なのは、読んでいる方にとっては明白でした。どう見ても御荘は綾野辺のことが好きなんだと思うし、契約に指名したのは片桐ではなく綾野辺だということも解りましたし。うーん……思い返せば、お互い誤解ばかりしていましたね、この二人。おまけにどっちも相手の話をまともに聞かないし。そして更に誤解が増えていくという……。
最初こそ怖くて御荘に対して抵抗できなかった綾野辺ですが、いつまでも黙ってやられっぱなしなわけではなく、むしろ割と強いかも。御荘とまとままる前も後も、殴ったり、コーヒーぶっかけたり、ファイルで叩いたり……とか(笑)
終盤、御荘が随分前から綾野辺のことを知っていて、長い間想い続けていたことを打ち明けるシーンがあります。あとがきで火崎先生が御荘のことを「純情青年」と書かかれていましたが、そのシーンを読んでちょっと納得(笑) 辿々しい手つきで綾野辺に食事を作ろうとして失敗したシーン(その後が良くなかったけど……)やラストの御荘の台詞を思い出して、微笑ましくなったり……。
それにしても、もし、綾野辺が同窓会に行かなかったら、これって全く違ったお話になっていたんじゃないかな。片桐と御荘の関係はあるにしても、契約の打ち合わせの場が(綾野辺にとっては)初対面で、少しずつ仲良くなっていって……って、初めに御荘が思い描いていた通りになっていたのかも。このお話ではそうならなかったし、仮定の話をしても仕方がないんだけど、場面場面でここがこうだったら、って考えていくと色々な話の広がり方があるなあなんて思ってしまいました。まあ、それは、このお話に限らず、どのお話でも言えることですけど……。

個人的評価:★★★★☆

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ケダモノたちの夜に
2006年01月10日 (火) 22:26 | Edit
[書籍概要]
タイトル:ケダモノたちの夜に
著者:火崎勇
イラスト:笹生コーイチ
出版社:イースト・プレス(アズ・ノベルズ)
発売日:2006/01/20

[あらすじ]
母の急逝で天涯孤独の身となった大学生の氷魚…。ある日、伯父と名乗る男が現れ、乞われるまま亡き父の生まれた村を訪れる事に…。閉鎖的で謎めく山奥のその小さな村――着いたその日のうちに、氷魚は世話役の青年、前川からいきなり犯される…。謂われなき陵辱に慄きながらも、その腕の中で乱れていく氷魚…体の奥底に潜む『何か』に翻弄される二人の秘密は…?

[感想]
こういうお話に出てくる「神」って蛇が多いような気がします……。
面白かったけど、読み終えた後、何だかすごく疲れた気分になったのは何でだろう。氷魚と前川以外の登場人物が苦手だったからかなあ。村の人達の氷魚と前川への態度とか、設定上は合っていても、見ていて気分の良いものじゃなかったですね。
氷魚にとって、この村の中で自分と向き合ってくれる人は前川しかいなかったわけです。自分を蔑んだ目で見る人がいたり、拝む人がいたり、こそこそとうわさ話されたり、理不尽な扱いを受けたり……そんな解らない事だらけのなかで、自分と接してくれるのは氷魚を氷魚として見てくれるのは前川だけ。それが2度も自分を強姦した相手だっていうのが皮肉です。まあ、読んでいる方にとっては、あらすじや行為の時の前川の言葉から、前川の目的が別にあるのは解っていたんですけどね。でも、いくら氷魚を巻き込みたくないという氷魚を想う気持ちからの行動であっても、いきなりそんなことをされたら、却ってトラウマとかになると思うのですが……。だからといって記憶のない氷魚が、初対面の時に前川から全てを説明されても受け止められないとも思いますが。
あ、でも、前川は嫌いじゃないんですよ。むしろ好きです。蛇神様の時も、そうでない時も。そのギャップも良かったです。
結局、前川の思惑通り、氷魚の中のものも全て前川ひとりが抱えてしまいましたが、これからどうするんでしょうね。お祓いをしてもらうのか、それともあとがき通りこのまま生活していくのか。気になります。
巻末の笹生コーイチ先生のイラストがお気に入りです。

個人的評価:★★★★☆

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お手をどうぞ
2005年05月10日 (火) 22:21 | Edit
[書籍概要]
タイトル:お手をどうぞ
著者:火崎勇
イラスト:松本テマリ
出版社:徳間書店(キャラ文庫)
発売日:2002/05/31

[あらすじ]
つきあいでソシアルダンス教室を訪れた大学生の青葉。でも一瞬でプロのスピーディで優雅なダンスの虜に! そんな青葉の心を揺らすのが、夜の部でプロ選手を指導する実力派の教師・九鬼。長身で人目を惹く男前だけど超無愛想。過去を語らない九鬼の本気のダンスを見たいと思う青葉だが、九鬼は何故か本気のダンスを見せてくれなくて……。

[感想]
すごく面白かったです。ダンスの知識は全くないので、ダンスの用語だとか解らないところも多々あったのですが、主人公の青葉自身ダンス初心者で何も知らないところから始まったのと、ダンスの描写が楽しかったというのもあって、そんなに気にならなかったです。逆に、お話にぐいぐいと引き込まれてしまいました。
青葉がね、良いんですよ~。外見は高校生に間違われたりするけれど、中身は大人よりも大人という感じで、かつ適度に年相応に子供な部分もある、そんな大学生です。前向きで、やると決めたらやる思い切りの良い性格が、はっきりしていて好きだなあと思えます。そして何より男前なのです。見ていてこんなに気持ち良い受けは珍しいかも。
母親のつきあいで訪れたダンス教室で、青葉は九鬼と出会います。無愛想であまり表情の変化がない九鬼に、青葉は却って好感を持ちます。会話を交わしたりダンスを通じたりして、青葉が九鬼のダンスや九鬼自身に興味を持っていく様子が良く解ります。まあ、最初はあくまでもダンスメインの会話なんですが……二人の会話は楽しくて、それに引っ張られるような感覚になったりしました。
九鬼は過去の「傷」を抱えていて、そのためにダンスが好きなのが伝わってくるほど好きなのに、本気のダンス(競技会に出る、という意味で)が出来ない。過去を語らず、それでいて青葉を見る目は、何かを訴えかけているようで――折に触れて見えてくる九鬼のアンバランスさの数々に、最初はゆっくりと、次第に急速に惹かれていく青葉の心情が自然に感じられます。青葉の心が読み手の心にもすとんと落ちてくる感じでしたね。そして、九鬼も10ほども年下の青葉が持つ芯の強さに惹かれていたんだろうと。九鬼は青葉に対して口癖のように「お前は変わってる」と言うのですが、そういうところからも青葉への気持ちが窺えるような気がしました。
過去も本心も最後の方まで何も言わなかった九鬼が、とうとう青葉に弱いところをさらけだしたシーンが印象に残っています。そんな九鬼がツボなのです(笑) そして、それをがっちり受け止めて「俺が守る」と言う男前な青葉は、更にツボで。これまでも好きでしたが、もっと青葉を好きになってしまいました。ホントにもうどっちが年上なんだか解らないですが、こういう関係も良いよなあなんて思ったり。
あとがきに書かれていたような彼らの今後のお話も読みたかったですね。でも、青葉が傍にいれば、今の二人の関係を続けつつも、九鬼が過去との決着をつけるのもそう遠くない未来のことなんだろうなあと思います。

個人的評価:★★★★★

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