空と風のうたブログ
読書記録(BL&非BL)、ゲームの感想など。
スポンサーサイト
--年--月--日 (--) --:-- | Edit
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
花火降る海へ
2005年04月16日 (土) 16:19 | Edit
[書籍概要]
タイトル:花火降る海へ
著者:北川とも
イラスト:北川拓巳
出版社:二見書房(シャレード文庫)
発売日:2001/11/25
収録タイトル:「花火降る海へ」 「伝えたい言葉」 「真夏の苦悩」

[あらすじ]
大学進学のために故郷の港町を出てから6年。都会での仕事に挫折して帰ってきた克己を、幼なじみの隆信は変わらぬ笑顔で迎えてくれた。だが克己には、高校の頃から胸に秘めてきた、一生口にすることのできない“ある想い”があった。それは、隆信への恋心――。

[感想]
静かな海と、夏祭りを間近に控えた活気ある港町と、そこで生活する人々。そんな素朴で優しい光景が目に浮かぶようでした。克己の意地っ張りなところ(でも何となくぼんやりさんなところもあったり……)と、隆信の直情的な性格が、読んでいて楽しかったです。
職場で上司と揉めて仕事を辞めた克己は、資格を取るという名目で、故郷へと帰って来た。変わらない態度で迎えてくれた幼なじみへの嬉しさと、同時に、伝えることのできない恋心を抱えて隆信の傍にいることへの切なさが伝わって来ました。だからこそ、隆信も変わらない笑顔の裏では苦しんでいたんだなあと思うと、遠回りしたけれど想いが通じ合って本当に良かったと思えました。隆信から逃げ、仕事から逃げ、そしてまた隆信から逃げようとして――そんな逃げてばかりの自分を今のままじゃいけないと最初からやり直す決意を隆信に告げる克己が、精神的に安定したように見えて安心しました。
続編の「伝えたい言葉」は、表題作後の遠距離恋愛中の克己と隆信を描いたお話。新しい就職先が決まり、故郷から出てきた克己ですが――遠距離恋愛開始早々(というか始まる前から?)喧嘩して、隆信から電話がかかってきても取るだけ取っておいて後は無視。そんな状態が1ヶ月も続いているんです。まあ、最初の頃はともかく、今はそこまで深く怒っているわけでもないのですが……仲直りする切欠を探しているという感じです。それにしても、何というか……甘さの感じられない2人です。今回、隆信は謝ってばかりだし、長年幼なじみで親友だった気安さからか克己は言いたい放題、手も足も出し放題だし……まあ、この2人らしい関係ではあるかもしれませんが。お互い想い合っているのは解るので良いんですけどね。
克己の職場の上司である有賀がなかなか面白いキャラで楽しかったです。いやもう、何を考えているのか解らないし、とにかくわけの解らない人なんですが、そこが良いんです(笑) 隆信のことで有賀に何か言われる度、青くなったり赤くなったりする克己がちょっと可愛かったです。その有賀の言動のせいで、一旦は仲直りした克己と隆信の仲がまた拗れてしまい……という展開だったのですが、このことが切欠で2人の間も少しずつ歩み寄っていけたようです。克己も新しい職場では上手くやっていけそうだし、今後もこの2人らしく、時には有賀にかき回されつつ(笑)、過ごしていって欲しいなあと思いました。
「真夏の苦悩」は、隆信視点でのお話でした。まだ2人が高校生の頃のこと。以前、引っ越した5歳年上の新藤が突然帰ってきた。隆信たちのことは散々いじめたのに、何故か克己にだけはとことん優しかったという、隆信にとっては天敵のような人物だそうです。そして、久々に帰ってきた今も克己に対してだけは態度が全然違うんですね。隆信にとっては面白くない状況なわけで。新藤にくってかかったりするんだけど、新藤に良いようにからかわれて見事に空回りしているんですよね。この辺り、隆信の直情的なところが顕れているなあと思いました。その必死さが可愛くもあるんですが。でも新藤のおかげで克己への想いを認めたといえなくもないので……。表題作で克己が抱えていた想いと同じものを、隆信もずっと抱えてきたということが解る、そんな過去のお話でした。

個人的評価:★★★★

花火降る海へ 詳細情報→ 【Amazon】 【bk1】
スポンサーサイト
copyright © 2004 Powered By FC2 allrights reserved. / template: sukechan / design edit: さまない
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。