空と風のうたブログ
読書記録(BL&非BL)、ゲームの感想など。
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ウサギは追うと、なぜ逃げる?
2006年03月06日 (月) 00:22 | Edit
[書籍概要]
タイトル:ウサギは追うと、なぜ逃げる?
著者:京橋ナルミ
イラスト:ほとぎ三咲
出版社:ドリームメーカー(バジルノベルズ)
発売日:2006/03/10

[あらすじ]
建築科の教授だった父の葬儀で、冷たい印象の美形と出会った八津。それ以来、近付いてくる彼・ソウは自分をウサギだの姫だのとからかってみたり、口説いてきたり。父に恩があり、八津を助けたいといわれても、八津は信用できない。おまけに彼には学生時代に盗作し、父を裏切ったという噂が。反発する八津だったが、彼を知るうちに、そのキャラクターや才能に魅せられていく…。

[感想]
ソウがとにかく訳の解らない人でした、最初は。
はっきり言うと、二度目に会った時に初めてソウの言動を見て、これは無理だと思いました。八津と同じく不愉快な気分になって、次にソウが登場するシーンの手前で一度本を閉じてしまったほど。まあでも、最後まで読もうともう一度開いたんですけどね。そうしたら……不思議です。最初はあれだけ苦手だと思ったのに、どんどんソウに引き込まれていくんです。気付けば、ソウの言動に振り回されて読むのが楽しくなってきていました。
お話としては、ソウが八津に接触してきた理由や父親のPCに残っていたプロテクトのかかったファイル、盗作の真相などを中心に進みます。最終的にこれら全てが一本の線で繋がります。それをここでは言いませんが、ソウをあれだけ悪し様に言っておいて、とちょっと腹が立ちました(あ、ちょっとネタバレしてしまったかもしれません…/汗) でも、ソウ自身に“自分はどう思われたって気にしない、八津が傷つくのを阻止したかっただけ”と言われてしまってはね……。でもやっぱり、少しはひっかかるけど……。
あと、建築をしたいという八津の思い、それをどうしても母親に言えずにいる迷い、そしてソウに惹かれていく様子が伝わってきました。警戒から段々と信頼に変わっていくのが良かったです。
ソウは、飄々として掴みどころがなくて。でも、軽い冗談のような言動のなかに、深いことを言っていたりもして。ころころ転がるものを追いかけているみたいでした。まあ、ソウにしてみればころころと逃げ回る八津を追いかけていたのでしょうけど。ソウと八津のやりとりは本当に楽しかったです。ラストのソウの八津への告白(?)も。でも、中盤あたりのソウが一番好きだな。
八津がこの先、建築の道をどう進んでいくのかは解らないし先は長いけれど、父親の遺してくれた場所でソウと一緒にやっていける日がいつか来ると良いな、と思いました。

個人的評価:★★★★☆

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チョコレートでできている
2005年05月04日 (水) 18:36 | Edit
[書籍概要]
タイトル:チョコレートでできている
著者:京橋ナルミ
イラスト:祭河ななを
出版社:オークラ出版(アクアノベルズ)
発売日:2005/01/22

[あらすじ]
広瀬月見は不眠症で眠れずに目の下の「クマ」が消えない高校3年生。診察の待ち時間にうっかり病院で眠ってしまったら、いつの間にか小児科医の若宮にもたれかかって眠っていた。しかもその先生は売れっ子の絵本作家でもあって、子供たちに大人気。先生のことをもっと知りたい、一緒にいたい。でもなかなか素直に甘えられなくて……。

[感想]
全体的にほんわかした可愛らしいお話でした。読後感も良くて、ふわふわした雰囲気がすごく好きです。
月見は、義兄に告白されてから不眠症になってしまい、病院へ通うことになります。日々眠れずにいたため、身体が限界になり、病院で眠ってしまいます。次に目覚めたら、そこは病院の小児科の診察室のベッドで、小児科医の若宮にもたれかかっていたという事態に。慌てる月見ですが、若宮が絵本作家でもあるということを知り、更に困惑します。家では眠れないのに、若宮の傍でなら、若宮が絵本を読んで聞かせてくれれば、何故か眠れるということに……。それを不思議に思いつつも、若宮の傍にいたいと思うようになります。
若宮は、見た目は目つきの鋭い怖い印象を抱かせる人物で、口はもっと悪いのですが、人を不快にさせるような言葉遣いではなくて、からかい混じりの口調の中に彼の内面の優しさが滲み出ているというか……聞いていて心地良く感じられるような、そんな口調なんですね。絵本作家だというだけでなくて、そういう若宮の内面が子供たちを惹きつけるんでしょうね。月見の方は、話すのも考えるのもとにかく一生懸命で、言動の全てが何とも可愛い。考えすぎて自分を追いつめてしまい(これが不眠症の原因でもあるのですが)、それでも何とかしようと必死なところが、若宮にしても放っておけないんだろうなあと思います。
そんな月見と若宮の会話は、微笑ましくて本当に楽しかったです。若宮にからかわれながらも、若宮の傍は居心地が良くて離れがたくて……月見の心が若宮に向かっていく様子が、温かくて良かったです。お互いがお互いを想うようになるのが自然に伝わってくるようでした。
家のこと、義兄のこと、若宮の過去のことなど、決して優しいばかりのお話ではありませんでしたが、だからといって重くなりすぎなかったのは、その重さを、絵本のほんわかしたイメージが覆っていたからかもしれません。切なさややりきれなさといった感情の外側を、お話全体の優しさ可愛さが包み込んでいるような感じでした。ラストでは、若宮の月見に対する真剣な気持ちを改めて感じられて良かったです。でもやっぱり、若宮は若宮だなあと思えるような終わり方だったのが、印象的というか何というか。月見と若宮の関係は、今後もこんな風に続くんだろうなあと想像すると、安心感を覚えたりしました。

個人的評価:★★★★

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