空と風のうたブログ
読書記録(BL&非BL)、ゲームの感想など。
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ロマンティスト・テイスト(1・2・番外)
2005年09月05日 (月) 12:12 | Edit
[書籍概要]
タイトル:ロマンティスト・テイスト
著者:坂井朱生
イラスト:佐々成美
出版社:ハイランド(ラキアノベルズ)
発売日:1997/08/25

[あらすじ]
売られた喧嘩は3倍で返す綺麗な猫みたいな17歳の岡野晶は、一人で生きてきた。ある日、バイト先のバーで会った無愛想なオッサン、木槻孝平の偉そうな態度にキレそうになる。だがアパートの取り壊し、マスターの夜逃げで切羽詰まった晶は、心ならずも孝平を頼ることに。こうして、意地っ張りな彼らの初恋(?)の幕が上がるのだが――。

[感想]
シリーズ2冊通して言える事なんだけれど、すごく温かくて優しいお話でした。アットホーム的……というのかな、そんな感じで。34歳の木槻と17歳の晶の、歳の差カップルのお話です。
晶は、母親が出ていった14歳の時から一人で生きてきました。歳を誤魔化してバイトしていたバーで出会った木槻という男に最初は反感を覚える晶ですが、あらすじにあるように切羽詰まった状況に追い込まれ、木槻を頼る事に。それは、仕事とはいえ、原因の一端が木槻にあったからなんですが。木槻は、マスターの夜逃げの手伝いと後始末を請け負った便利屋の所長だったんですね。それが縁(?)で、木槻の共同経営者・青山の(思い切り強引な)はからいで、木槻の事務所で雇って貰うことになり、その上、木槻と同居する事になります。住居と仕事を一度に得られたわけですが、木槻と同居する事に関しては躊躇いを感じる晶。でも一緒に暮らすうち、無愛想な木槻の、不器用なところや優しさ、面倒見の良さが少しずつ見えてくるようになって、惹かれていきます。
晶の、頼り切ることを良しとせず自分に出来る事をして少しでも何かを返そうと一生懸命なところが良かったです。木槻の過去や性格を知って、木槻にとって必要なのは「木槻を必要としてくれる誰か」であって、それは自分じゃなくても良いんだと、そんなことを思ってぐるぐると感情を持て余し、それを木槻にぶつけるしかないもどかしさとか、本当に痛々しくも可愛いです。
木槻は木槻で、晶を傍から離したくない、誰にも渡したくないと思うようになっているのに、それが「好き」っていうことなのが解らないんですよ。まあ、それは兄や過去のことが原因なんですが……。
でも、想いが通じ合った後は甘いです。木槻は基本的に構いたがり甘やかせたがりだし。でも、いくら青山や周囲が承知の上だとしても(というか、青山が周囲に広めたんだけど)、せめて人目は気にしてください(笑)

個人的評価:★★★★★

ロマンティスト・テイスト 詳細情報→ 【Amazon】 【bk1】



[書籍概要]
タイトル:ロマンティスト・テイスト2
著者:坂井朱生
イラスト:佐々成美
出版社:ハイランド(ラキアノベルズ)
発売日:1998/04/25

[あらすじ]
綺麗で強気で一途な17歳、晶と無愛想で男前で実は晶にめろめろな34歳孝平は、犬もくわないケンカを繰り返しつつ、大恋愛中。自立を焦る晶は弁護士事務所でアルバイトを始めるが、孝平はハンサムな弁護士・戸浦が気に入らないらしい。呆れる晶だが、思わぬ事件に巻き込まれて!?

[感想]
「ロマンティスト・テイスト」の続編です。甘々です。
恋人で保護者で雇用主の木槻とラブラブ同居中(同棲中?)の晶。木槻は晶を甘やかすけれど、晶はそれに寄りかかって頼り切ってしまうのが嫌で、仕事くらいはと自立しようと頑張りすぎるくらいに頑張ります。そこで青山が持ってきたのが、弁護士事務所に出張してその手伝いをするという仕事。けれど、木槻は反対します。あらすじを読むと、弁護士の戸浦に嫉妬してるのかなあと思ったんですが、違いました(いや勿論、それもあるんですけど/笑) お話の後半で解るのですが、そんな理由があったとは。身内にはとことん甘い木槻らしい理由でした。周囲が気にしなくても、木槻が戸浦に対して怒るのも無理はないかなあと。特にそれが晶の身にも及んだとなるとね。
そのことと、気持ちの擦れ違いから、晶と木槻はちょっと拗れたりもするのだけれど、その拗れ方も甘さを含んでいるというか、とにかく甘々なんですよね。晶は、ただ木槻の傍にいたくて、自分がいて良かったって思ってもらいたくて、一生懸命自立しようとしてきて。木槻は、晶に他の同じ年頃の子たちのような生活をさせてあげたくて。結局はお互いを大切に想うあまりの擦れ違いなので、穏やかな気持ちで見守って読んでました。木槻の本心は、あれですよね。晶がひとりで何でもできるようになって自分の手を必要としなくなるのが怖いという……。
まあ、本当は2人とも、お互いが傍にいてくれるだけで良いわけで。「木槻の家」じゃなく、「木槻と晶の家」に2人で帰ることが出来て良かったなあと思いました。やっぱり根本は甘い2人でした。でも、前も同じことを言ったような気がしますが、人目は気にしてください(笑)

個人的評価:★★★★★

ロマンティスト・テイスト2 詳細情報→ 【Amazon】 【bk1】



[書籍概要]
タイトル:となりで眠らせて<ロマンティスト・テイスト番外>
著者:坂井朱生
イラスト:佐々成美
出版社:ハイランド(ラキアノベルズ)
発売日:1998/09/25

[あらすじ]
ポーカーフェイスなクールビューティ、長谷川奏。彼の一途な友情も必死の愛情も全て、江原和真に向けられている。和真しか欲しくない。けど、一生、心は告げない。屈託なく笑う和真の内で疼き続ける傷、それは奏がつけたのだ。そう頑なに思い込んでいる奏だが、和真にとっての真実は――。

[感想]
「ロマンティスト・テイスト」シリーズ番外です。木槻の事務所で働く、長谷川と和真のお話です。本編とは雰囲気が随分違います。
過去の出来事を引きずって、そのせいでお互いの想いを違う風に解釈してきたため、両想いなのにそれを伝えられない二人のじれったくて仕方がないお話でした。
長谷川と和真は中学の頃からの付き合いです。人見知りが激しく、周囲に馴染むことができない長谷川が、和真の傍だと無防備に寝ることが出来る、それだけ和真は特別だった。高校は別だったけれど、夜にバイクで走ったりと、交流は続いていた。そんな関係が崩れたのは高校卒業前の“あること”が原因。それ以来、いつも傍にいる2人だけど、それは単なる友情だけじゃない。身体の関係はあるけど、恋人でもない。全ては過去の出来事がずっと2人を苦しめているから。
長谷川には光里という従兄弟が居て、彼はいつでも長谷川の支えでした。その光里という存在が、和真にとっては大きな乗り越えられない壁で、そのことが和真が長谷川への想いを告げられない理由のひとつでもあるのですが、何ともじれったいですよ、本当に。そんなの良いから、早く長谷川に告白して欲しいと何度思ったことか。和真の気持ちも解らなくはないけれど、長谷川の痛みや和真への必死の想いを知っているから、長谷川の方により感情移入して読んでしまったから、どうしてもそう思えてしまいました。
でも、ラストはお互い本心を打ち明けられてほっとしました。2人とも、ようやく最初から始められます。それには、光里や青山の存在も大きかったです。欲を言えば恋人になった2人のその後をもっと見てみたかったです。

個人的評価:★★★★☆

となりで眠らせて<ロマンティスト・テイスト番外> 詳細情報→ 【Amazon】 【bk1】
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不純物100%
2005年05月05日 (木) 09:26 | Edit
[書籍概要]
タイトル:不純物100%
著者:坂井朱生
イラスト:亜樹良のりかず
出版社:幻冬舎コミックス(リンクスロマンス)
発売日:2004/03/31
収録タイトル:「不純物100%」 「濃縮還元天然素材(旨味成分含)」

[あらすじ]
父親の会社が倒産し、高校を退学の危機に追い込まれた敦也。その彼の元に、実業家の利川慶という男が設立した奨学金制度の話が舞い込む。しかし敦也は生活面で父親を助けたいと思い、その話を辞退しようとする。ところが何故か利川がそれを許さず、彼の経営する店で働き、実社会でやっていけるかどうかという賭けに乗ってしまう。利川の横柄で自己中心的な態度に反発しつつも、元モデルである彼の風貌に惹かれる敦也だったが……。

[感想]
父親の会社の倒産によって、両親は離婚、母親と妹は実家に、敦也は父親の元に残るのですが、母の実家の祖父からは敦也も来るようにと言われています。ただ、敦也にしてみれば、苦境を利用して両親を離婚させ、敦也を招くのにも他人を遣わした祖父に反発心を抱かずにはいられないんですね。それで悩んでいるところに舞い込んだ奨学金の話。祖父の元に行かずに学校に残るためにはその話を受けるしかない。でも、学校に残れたとしても生活費はいるし、父にばかり負担を掛けたくない。それなら学校を辞めて働いた方が良いんじゃないかと、奨学金の話を断ろうとします。それを知った奨学金制度の設立者である利川は、意地でも奨学金を受け取らせようとある賭けを持ちかける。それは、“実際に社会で働いていけるのかどうか”ということ。働ければ奨学金の話は諦める、駄目なら奨学金を受け取る……どう転んでも敦也にとっては悪い話ではないんですけどね。
敦也は普段はぼんやりしているんだけど、祖父のことでもそうでしたが、上から抑え付けられるとどうにも反発してしまう質で、その上、挑発にも乗りやすいんですよね。今回も利川への反発心から賭けに乗ってしまいます。賭けを持ちかけた利川の方は、最初は大人しそうな印象だった敦也が刃向かったのが面白くなかっただけだったのに、意外に頑固で気が強く自分に対してくってかかってくるのが楽しくなって、つい賭けを持ちかけてしまったというのが本当のところで。傲慢で強引で自分勝手で、そんな性格の利川ですが、単に大人げないだけでちょっと可愛いかもと思ってしまったり(笑) 実際、わがままだったりしても、拗ねているようにしか見えないというか……だから、言い方や態度が悪くてもそんなに気にならなかったです。それに、敦也に惹かれているのを認めてからの利川の変わりようがまた面白かったです。敦也は、利川の弟・和章が店長をしている店でバイトすることになったのですが、敦也と和章が仲良くしているのが面白くないというのが態度に顕れているんですよね。敦也を気に掛けているのも良く解りますしね。いきなり敦也に対して親切になったりして(下心ありの親切でもありますが/笑)、敦也にとっては困惑するばかりで利川の真意には全く気付いていないところが、鈍いというか何というか。まあ、賭けのこともあるし気持ち的に一杯一杯な状態なので仕方ないのかもしれません。
最初は利川に反発していた敦也ですが、実は初対面では一目惚れしたようなものだったんですね。話をしてみてすぐに反発を覚えてしまいはしたけれども、惹かれた事実は変わらず、利川にキスされたことで一気に好きなんだと気付いてしまいます。本当はお互い好きなのに、お互いそれに気付かない、そんな二人それぞれの心情を楽しく読ませて頂きました。……キスしたことで敦也がどう思ったのか気にして、和章に探りを入れさせようとする利川の行動には吹き出しそうになりました(笑)
敦也の身の振り方については、段々と利川の思うようになっていきつつ、それはどれも敦也にとっては良いことばかりで、でも大人しくそれを受け入れることはしない、そんな敦也の意志の強さが窺えて好感が持てました。まあ、結局は利川の思うつぼなのですが、それもこれも自分が敦也と離れたくないがためのことなので憎めないんですよね。晴れて敦也と両想いになった日にはもう……これでもかというほど敦也に溺れまくり。でも敦也も同じくらい利川に溺れているのでお互い様といった感じ。
後、敦也や利川の周囲の人こと。和章も、敦也の友人の伊沢も本当に良い人たちで、周りにいたらきっと楽しいだろうなあと思います。特に和章、かなり好きです。敦也のことで利川に嫉妬されても逆にそれを楽しんでいるところがまた良いのです(笑) そして忘れてはならないのが、利川の友人で秘書の槇原。シビアでやり手の彼は、社長の利川に対しては特に辛辣で容赦がないです。敦也に関しても、槇原の手腕なくして上手く事は運ばなかったでしょう。これまでも槇原に頭の上がらなかった利川ですが、更に頭が上がらなくなってしまいました(笑)

個人的評価:★★★★

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