空と風のうたブログ
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砂漠に咲く花
2005年07月17日 (日) 10:39 | Edit
[書籍概要]
タイトル:砂漠に咲く花
著者:いとう由貴
イラスト:せら
出版社:心交社(ショコラノベルス・ハイパー)
発売日:2005/01/20

[あらすじ]
高校生の倉橋佳紀は、傾いた父の会社に融資を受ける交換条件として、中東のアルディビル王国の王子・マリクのもとに嫁ぐことになった。しかし運命の初夜の日、隣国マシュハディ王国の王子・ファハドに、佳紀は後宮から強奪され、凌辱され、純潔を失ってしまう。快楽に心まで奪われそうになりながらも、それでも会社のためにマリクの元に帰りたいと懇願する佳紀だったが、憎々しいぐらいにかっこよく、強引なファハドは、砂漠の離宮に佳紀を監禁してしまい――。

[感想]
アラブものです。07/16の記事に書いたように、苦手なものに挑戦(?)しようと思って一番最初に読んだのがこのお話です。融資の交換条件に嫁ぐだとか、微妙な設定だなあと思いつつ、それを承知で読み始めたわけなので、あまり気にしないようにしました。でも、会社や社員、家族のためにマリクの元に行く息子を止めなかった父親はどうかと思うが……。
佳紀を手に入れるやり方は褒められたものじゃないけれど(お金で手に入れようとしたわけですから)、マリクは佳紀のことを大切に想っているし、優しいです。佳紀もマリクに愛情を感じているわけではないものの、いつか愛せるかもしれないと覚悟を決めて初夜に臨もうとするのですが、隣国の王子・ファハドにいきなり強奪されてしまいます。マリクの国とファハドの国はあまり仲が良くなく、マリクとファハドも昔から何かにつけて争ってきた仲で、佳紀はその二人の諍いに巻き込まれた、という形になるのかな。攫われた佳紀は、ファハドに凌辱され、監禁され、その後も抱かれ続け……それでも会社のために何とか戻ろうとしますが、ファハドはそれを許さない。何とか逃げ出してマリクの元に戻っても、また奪い返されて……という展開です。
最初に強奪したのはマリクとの諍いが原因かもしれないけど、それ以降のファハドの佳紀への執着心はすごく感じられました。強引で傲慢で傍若無人なファハドは、マリクとは対照的。佳紀のことも、まさに奪い尽くすという感じですね。でも、佳紀を売った父親を非難し、会社に対する責任を果たそうとする佳紀を叱り、佳紀が責任を負わなければならない理由はないのだと言ってくれたのは、ファハドだけだった。覚悟は決めていても、本心では父親に止めて欲しかった佳紀の気持ちがファハドに傾くのも無理はないかもしれません。だからといってファハドがしたことを簡単に許せるかというと、それはまた別の問題だと思いますけどね。
それにしてもえっちシーンが多い。大半がそうです。しかも、始まりが始まりだから心が伴っていないえっちがほとんどです。でも、最初から終盤まで佳紀は気の張り通しなのに、それでも気丈に抵抗し屈しない佳紀の強さが良かったです。自ら隣国まで奪い返しに行くぐらい、ファハドの佳紀に対する執着心は並じゃないけど、佳紀はファハドは自分を見ているんじゃなくて、マリクとの諍いの道具としてしか見ていないんだとずっと思っていて、そういう切ない部分も見られて良かったです。ただ、出逢いもその後も最悪だったから、佳紀とファハドが心を通わせるエピソードがもっと欲しかったと思ってしまいました。
しかし……ファハドのような主人を持つと苦労が多そうだなあ、アリーさん(笑) でも、“主人の酔狂さには耐性がついたつもりだったが……”って、何げに随分なことを考えているような……まあ、間違ってはないですけど(笑)
ともあれ、個人的に苦手要素一杯なファハドではありましたが、何故か結構好きなキャラでした。優しい所が全くないというわけでもないし……でもやっぱり強引・傍若無人なファハドの方がファハドらしいかなという気はします。今後も甘々って感じにはならなさそうだけど(あ、でもラストはちょっと甘かったかな?)、気持ちが通じ合っているのは確かなので、この二人なりに幸せにやっていけるんじゃないかな、と。
何だかんだと言いつつも、楽しく(?)読めたお話でした。他のアラブものもまた色々と読んでみたいなあと思いました。

個人的評価:★★★★☆

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