空と風のうたブログ
読書記録(BL&非BL)、ゲームの感想など。
囚われの千一夜
2005年07月18日 (月) 19:27 | Edit
[書籍概要]
タイトル:囚われの千一夜
著者:綾乃カナ
イラスト:片岡ケイコ
出版社:心交社(ショコラノベルス・ハイパー)
発売日:2005/02/20

[あらすじ]
桃尾幸樹は、中東のアクリース国の王子・ルシュディーに日本から強引にアクリースへと連れ去られてしまった。離宮に監禁され、昼夜となく愛される幸樹。日本に帰りたい幸樹はルシュディーに抵抗するが、ルシュディーはものともせず、いっそう激しく幸樹を抱くのだった。そんな中、ルシュディーが本当に愛している人の身代わりとして、自分を抱いているのではないかと幸樹は感じ――。

[感想]
「砂漠に咲く花」が良かったので、またまたアラブものを読んでみました。
今回のお話は……何だか楽しいお話でした。始まりからして、「誰か俺を攫ってくれ」「望み通り攫ってやろう」なんて会話(?)が。ちょっと現実逃避がしたくて叫んでしまった幸樹の言葉を真に受けて、ルシュが本当に攫ってしまうのです。気付いたら幸樹はアクリース国で、攫ってくれなんて嘘だ冗談だと日本に帰してくれるように頼むのですが、当然の如くルシュは帰してくれません。それどころか、二度と嘘をつかないように調教して、自分に服従すれば日本に帰してやると傲然と言い放ちます。その後は……ルシュに強引に抱かれる日々。脱走を試みるも、あっさり失敗してしまう……。
ルシュの傲慢さとかは度々窺えるのですが、笑いを堪えるのに必死だったのであまり気になりませんでした。だって幸樹の行動とか思考が面白すぎて……(笑) それに、幸樹に限らず、登場する人物みんながどこか楽しいんですよね。シリアスも良いけれど、肩の力を抜いて読めるこういうお話も良いなあと思いました。
途中、ルシュが本当に想っているのは従者のアズハルで、自分は身代わりでアズハルに妬かせるために抱かれているだけだと幸樹は感じます。アズハルを近づけさせないのも、幸樹がルシュ以外の相手に関心を向けることにもひどく憤るのも、彼らを幸樹に取られるのが嫌なんだと。読んでいる方からすれば、それは明らかに勘違いだろうと思えるのですが……幸樹は本気でそう思ってしまいます。それでぐるぐると一人思い悩んで、空回りを繰り返すんですね。でもルシュは、態度でも言葉でも、幸樹に対する独占欲をはっきりと表しているんですよ。なのに幸樹には全く通じず、最後の方まで幸樹は勘違いを引きずったままです。まあ、そのことがきっかけでルシュへの想いに気付き始めたと言えなくもないんですけどね。
一番好きなシーンは、雲豹のニムルが登場するシーンすべてです。ニムルはルシュの家族で、とっても可愛いんです。ちなみに幸樹にとってはルシュとニムルは同列のようです。“猛獣が二匹”だそうですから(一匹はニムルで、もう一匹は……ルシュらしい/笑)
ルシュと幸樹とニムルがお昼寝しているイラスト(一番最後にあります)が穏やかな感じでお気に入りです。ニムルがね、もうすごく可愛いんです~イラストを見て可愛さ倍増です。もっとニムルのイラストを見てみたかったです~。そしてもっともっと、ニムルの登場シーンが沢山あればなお良かったです。
……何だかニムルのことばかり書いてしまったような気が……(苦笑)

個人的評価:★★★★☆

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