空と風のうたブログ
読書記録(BL&非BL)、ゲームの感想など。
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ワガママは恋の罪
2005年10月19日 (水) 21:18 | Edit
[書籍概要]
タイトル:ワガママは恋の罪
著者:妃川螢
イラスト:桜城やや
出版社:リーフ出版(リーフノベルズ)
発売日:2005/11/01
収録タイトル:「ワガママは恋の罪」 「DNA」

[あらすじ]
広告課に勤務する龍弥は、可愛い童顔を裏切る優秀なサラリーマン。あるCMの撮影初日、自ら選んだ弱冠17歳の新人モデル、カイトのワガママぶりにぶちキレ、彼を叱りつけてしまう。だがその日以来、妙に懐かれてしまう羽目に!! 「絶対、あんたを満足させてみせる」 若さゆえの情熱と勢いで迫られる一方、時折みせる男の艶に翻弄されて!?

[感想]
「罪作りな君」の番外編、SINの兄編だそうです(「罪作りな君」は未読) 年下“ワンコロ”攻め……ってところで思わず笑ってしまいました(笑)
広告課に勤める龍弥は、自らの生い立ちや家族、今までの人生から、“選ばれた者だけが纏うオーラ”を見極めることに長けていた。今回のCMで選んだモデル・カイトも、そうした自分の目が捉えた存在だった。が、肝心のカイトは、遅刻する挨拶も謝罪もろくにしない撮影自体にもやる気を見せない。それを周りが叱責しないのは、カイトの後ろにあるもの――超大物俳優とシンガーソングライターを両親に持つ業界のサラブレッドだということが解ったため。仕事を放棄しているカイトと周囲に、我慢も限界にきた龍弥は、カイトを叱りとばしてしまう。そしてその後のカイトは、別人のように撮影に集中します。それは「俺がお前を選んだ」という龍弥の言葉が嬉しかったから。カイトは、親が口添えしたからモデルに選ばれたのだと誤解し、その事に対する反抗をあんな形で意思表示したんですね。だから、自分自身を選んだという龍弥の言葉がすごく嬉しかった。それ以来、龍弥はカイトに懐かれ、龍弥もそんなカイトに苦笑しつつも結構楽しんでる感じでした。まるきり子供扱いですが(笑) でも、龍弥に説教されて素直に謝罪や挨拶をして回るカイトは実際可愛く思えました。
カイトの「付き合って」という言葉に、CMを誰もが満足できるものに仕上がったら考える、という約束をした龍弥ですが、カイトの言葉をなかなか本気に捉えてくれません。本当は本気に捉えないようにしているだけなのを、なかなか認めてくれないんですよね。カイトは、時には子供っぽく、時には年相応に、時には大人の顔で、真っ直ぐに龍弥を想い、口説いてくるんですね。そんな、ころころ変わる表情などが良かったです。絆されそうな感じというか。鮨屋での一件も、もしかしたらと思っていたら、後でその通りだったと解って、微笑ましくなりました。あと、土下座シーンも面白かったです~。
龍弥は年下のカイトに振り回されることを自覚しつつそれを楽しんでいるし、カイトの方もそんな龍弥に振り回されつつ、龍弥を振り回しているんでしょう。何だか見ていてすごく楽しいです、この二人の関係って。カイトが大人になってもこの先もずっとこんな関係なのかなあとも思えるし、カイトが主導権を握るのかなあとも思えるし。でもやっぱり、根底は変わらないんじゃないかなとも思ったり。だってカイトが主導権を握る時が来るのを実は楽しみにしている龍弥ですから(笑)
親の七光りだとかそういうことを必要以上に意識してきた(というより、せざるを得ない経験をしてきた)カイトが、龍弥に見合う男になるために吹っ切れた様子をラストで垣間見れたのも良かったです。龍弥の方の事情に関しては、ある程度自分の中で折り合いを付けているようでもあるんですけど、わだかまる部分が拭い切れていないシーンもあって。でも、カイトが、周囲が気付かない龍弥の内面を良く見ているのが解るので、そのシーンは結構好きです。

個人的評価:★★★★★

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恋一途
2005年08月19日 (金) 19:01 | Edit
[書籍概要]
タイトル:恋一途
著者:妃川螢
イラスト:実相寺紫子
出版社:リーフ出版(リーフノベルズ)
発売日:2005/09/01
収録タイトル:「恋一途」 「無条件完全降伏」

[あらすじ]
小悪魔的な容姿とは裏腹、真面目一途な曄(あきら)は、実は極道の息子。ある日、積もりに積もった鬱憤を晴らすべく慣れぬ火遊びを仕掛けた曄だったが、逆に誘った男にしつこく絡まれてしまう。そんな曄を救ってくれたのは、颯爽と現れた正体不明の伊達男・氷見(ひみ)。やさしげな風貌の裏に底知れぬ本性をひた隠す謎の男に、やがて惹かれ始める曄だったが……。名前しか知らない男の正体は、敵対組織の幹部だった!?

[感想]
「甘いシリーズ」の11冊目となる本作。といっても、私は「甘いシリーズ」を読んだのはこの作品が初めてなんですけど。シリーズを読んでいないと人間関係とかが解らないかなと思ったのですが、そうでもなかったのでほっとしました。むしろ、面白かったです。基本的に極道もののお話は大好きですしね。まあ、敵対組織…というのも興味を惹かれる理由のひとつなんですけどね(苦笑)
黒龍会の傘下である早乙女組組長の息子・曄は、大学に入学したばかり。出奔した兄の代わりに、自分なりに父の役に立ちたいと武道を習い、黒龍会三代目の恋人・史世の大学構内での護衛役を自ら買って出る。父からも舎弟からも愛され大事にされ育った曄だけれど、自分だって大切な父や舎弟・組のために、男として息子として頼りにされたい。自分の存在の希薄さをどうにかしたい。極道の息子という立場から相談できる友人もできず、そんな気持ちを抱えて肩を張って生きてきた曄は、そのために溜まった鬱憤を晴らすため「ちょっと悪いことをしてみる」計画を思いつく。けれど、誘った男に逆に絡まれてすぐに後悔する羽目になり、そんな曄を助けてくれたのが氷見という男でした。そのことが切欠で、氷見と何度も会うことになります。狭い世界しか知らなかった曄に、色々な世界を見せてくれる氷見。これが、見ていて本当に可愛いデートなんですよね。
その氷見は、黒龍会と敵対している虎武連合総裁の息子です。やさしげな風貌だけじゃない、獰猛な本性が勿論ある。そりゃあもういろんな意味で激しい男なんですが、曄にはベタボレのメロメロです。曄のすることだったら、何をしていても可愛くてたまらないというのが良く解ります。曄を早乙女組組長の息子だと知りつつも、惹かれているのを自覚して、それでも抑えようとしているのもね。そんな氷見の葛藤には気付かず、曄は、初めて得た甘えられる存在である氷見に無邪気に懐くんですよね。父たちの前では見せられない、弱気な部分も、無防備な笑顔も、意地っ張りな部分も、氷見になら自然に見せることが出来る。氷見の存在がどんどん大きくなる。そんな曄に、とうとう氷見が自分を抑えられなくなってしまう。けれど、曄の父の乱入により、氷見が虎武連合総裁の息子だということが曄の知る所になります。
氷見と引き離されて曄は、自分がどうしたいかを真剣に考えることになる。氷見のこと、史世に言われたこと……そして曄は、結論を出します。氷見についていく、と。真剣を振りかざし、ナイフを自分自身に突きつけ、父たちを振り切ってでも。守られていた今までの自分に気付き、その無意識の甘えを捨て、自分の意志を貫く凛とした姿に、曄の強さを見せつけられました。それはきっと生来、曄が持つもので、氷見と史世が解放させるきっかけとなり、曄がそれを受け止め受け入れられたからなんでしょうね。一方の氷見も、曄にだけ全てを捨てさせて自分は何もしないなんて男じゃないのも良いです。氷見だって曄のためなら全てを捨てる覚悟で曄を奪いにきます。曄の父との対決シーン、「曄はもらいうける」なんて言葉を当たり前のように告げる氷見にうっかりときめいてしまった…。あと話は遡って、初えっちの時の「おまえのためなら、何もかも全部、捨ててやるさ」という氷見の言葉にも。…私って、氷見みたいなタイプが好きだったのか…(笑)
前半の氷見と曄の可愛い交流とは打って変わって、大きく展開する緊迫した後半でしたが、氷見と曄の覚悟が伝わってくるシーンが多々あり、最後まで一気に読めました。最後は史世と三代目に美味しい所を持って行かれたような感が…でも、その時の氷見の焦りぶり(?)は楽しかったです。問題が全くなくなったわけではないけれど、結果的に、黒龍会も虎武連合も曄の父も納得ずくで、曄と氷見は一緒にいられるようになったわけですから、それが一番何よりかなと。うーん、史世と三代目のお話も読んでみたいような…そうでもないような(笑)
「無条件完全降伏」は氷見視点の短編。本編の後の、ちょっとした日常…かな? 曄の希望で、最初に出会った時のような洒落た気障男風な格好で大学まで車でお迎え~なお話。アッシーでも何でも、とにかく曄に参ってしまっているちょっと情けなくも格好良い氷見が素敵です(笑) 氷見は本当に曄のためなら何でもしそう…というか絶対しますね。この先も氷見は曄にはかなわないでしょう、なラブラブな二人のタイトル通りのお話でした(表題作もタイトル通りのお話で、このタイトル、すごく好きです)

個人的評価:★★★★★

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