空と風のうたブログ
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王子様の刻印
2005年09月01日 (木) 10:39 | Edit
[書籍概要]
タイトル:王子様の刻印
著者:夜月桔梗
イラスト:緒田涼歌
出版社:イースト・プレス(アズ・ノベルズ)
発売日:2005/09/20

[あらすじ]
浅緋は窃盗一家・ミヤタ家の末っ子、18歳。ところがある日、目を開けると、神々しいほどの美貌をもつアレム国王子・リゼスの腕の中に……。どうやら彼は足を滑らせた王子を庇って崖から一緒に落下、その衝撃で記憶喪失状態に陥ってしまったらしい。記憶が戻るまで宮殿に暮らすことになった浅緋……その心細げな様子が愛しくて、つい強引に身体を繋げてしまった王子だったが……。

[感想]
すごく読みやすくて一気に読み終えてしまったお話。アレム国第三王子・リゼスと元気な窃盗一家の末っ子・浅緋のカップルでした。色々とつっこみたい箇所はたくさんあるし、終盤はちょっとドタバタしてましたが、面白かったです。 ※以下、かなりネタバレしてますのでご注意を。
窃盗一家の末っ子・浅緋は、崖から転落したリゼスを庇って一緒に落下します。けれど、浅緋自身はそのことを覚えていません。衝撃で記憶を失っていたからです。実は浅緋は、過去に二度リゼスに会ったことがあるのですが、それも当然覚えていません。その時にリゼスに名乗ったアーティという偽名でこの後を過ごすことに。リゼスは紳士的で優しくて、記憶が戻るまでの間の面倒を見てくれることになります。王子を庇ったことで、周囲にも恩人として扱われる浅緋。記憶を失い戸惑いつつも、リゼスの存在のおかげで、完全にとはいきませんが心細さも寂しさも不安も紛れます。しかし一番不安なのは、様々な理由から記憶を失う前の自分が犯罪者であったりしないかということでした。そんなある夜、リゼスが浅緋のベッドに来て、唐突に(私はそう思えた)手を出してきます。で、翌日、理由を問い質した浅緋に対して、自分は王子である前にリゼスという個人なんだと、身分なんか関係なく恋をしてくれないかと、そう言うんですね。すごく真摯な言葉ですが、それを先に言えば良いのにと思ってしまいました。しかも強姦した理由が「衝撃的なやり方の方が、お互いを早く分かり合えると思った」って……いくら何でもそれはどうかと思うのですが。でも浅緋は、元々リゼスに好意を持っていましたし、結構あっさりとリゼスのことを好きだと気付くんですけどね。
その後は、リゼスの従者や城で働く人達も公認のような感じで、ほのぼのラブラブな日々が続きます。でも、浅緋の兄だという人物が接触してきたり、リゼスの命が狙われたりと、穏やかな日々は長くは続きません。特に、浅緋の心を揺さぶる出来事は一番浅緋にとって辛かった。浅緋の、リゼスへのまっすぐな想いや、自分にできることをしたいと一生懸命なところ、リゼスの危機を救った行動力など、すごく可愛くて好感が持てます。だから、リゼスの真意を知った時に受けた浅緋の衝撃や、その後の悲しみや葛藤を思うと辛いですね。それなのに浅緋はリゼスを責めることもしない。健気というか何というか……兄たちが浅緋を溺愛するのも頷けます。まあ、浅緋が責めない分、兄たちが思いきりリゼスに敵意を向けてますが。結局浅緋は、リゼスの元から自分から離れることを選びます。
ラストは、浅緋の家に乗り込んできたリゼスの格好と行動には驚かされましたが、きっかけは失恋の痛手を癒す為に浅緋を利用したんだとしても、ちゃんと浅緋自身を見ていたことはリゼスの態度からも解るので、浅緋に対する本当の想いを聞けて良かったなと思います。浅緋にとってもね。ちょっとした反撃を忘れないのも浅緋らしくて好きだなあ。ただ一番問題だったのは「浅緋の記憶が戻るまでの期間限定の恋愛のつもりだった」という部分ですよね。だから、リゼスの考えている事とか、リゼス視点で見てみたかったです。
それはさておき。いや~一国の王子よりも、浅緋の兄たちの方が強気で偉そうなのが気に入りました(笑) 4人兄がいるのですが、皆さんそれぞれ構い方は違えど末っ子の浅緋に対しては超ブラコンです。宮殿にだって侵入します。浅緋を悲しませたり、何かあったら、王子といえども命の保障はない……どころか命だけじゃすまないでしょう。というか、本気で王子に対して脅迫してますよ、兄たち(笑) とはいえ、王子も負けてませんけどね。ちなみに私は次男の青明が一番好きです。本文にはイラストがありませんが、巻末に緒田涼歌先生が彼のイラストを描いてくださっていて、そのイラストを見て更に好きになってしまいました。彼が兄たちのなかで一番危険で最恐だと思う(笑) 長男は冷ややかな感じで、双子の三男四男は直情型で、それはある意味解りやすいというか……でも青明は、物腰は柔らかそうですが一度怒ったら手がつけられなくなりそうで、こういうタイプが一番怖い気がします。浅緋には一番甘いですが。……まあ、浅緋に関することではどの兄も(父もですが)何をするか解らないくらい危険な人達ですけどね。でも、良い家族……ですよね……? 浅緋も兄たちのことが大好きだし。
でも良いのかなあ……王子と窃盗一家の末っ子がそういう仲になるのって……まあ、王子は全然問題にしてないし(というよりむしろ利用してる?)、王子の従者たちも特に異を唱える事もないみたいだけどね(というよりむしろ協力してるし)
もう一人お気に入りキャラは、護衛の一人・エルミア。結構ぽやんとしたところがあって可愛かったです、彼女。あと、楽しかったのは、浅緋がリゼスに日本語を教えているシーン。リゼスがすごく可愛く見えました(笑)
続編は……もしあったら読みたいかもしれません。窃盗一家といっても、依頼主から仕事を受けてしていることで、他にも色々と事情や裏がありそうなので、その辺のことも詳しく知りたいし、浅緋とリゼスのその後も見てみたいし、兄たちのお話も読んでみたいし……と気になることがたくさんあるので。

個人的評価:★★★★★

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