空と風のうたブログ
読書記録(BL&非BL)、ゲームの感想など。
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パパと呼ばないで。
2005年09月13日 (火) 16:32 | Edit
[書籍概要]
タイトル:パパと呼ばないで。
著者:水月真兎
イラスト:今市子
出版社:フロンティアワークス(ダリア文庫)
発売日:2005/09/20

[あらすじ]
母を亡くした高校生の花村薫は父・藤原竜二を訪ねる。彼は元ヤクザの私立探偵で、野生の魅力を持つ男だった。二人は一緒に住むことになるが、竜二はおしおきと言っては息子の薫に淫らなイタズラを気紛れに仕掛けて、何も知らない無垢な躰を花開かせていき……。敏感な躰を弄られるうちに、薫は禁忌な想いと知りながらも竜二に惹かれていくが、彼と水沼がキスしているのを見て……。

[感想]
何だか色々と語弊のあるあらすじだなあ……と読み終えて思いました。だってこのあらすじだと、竜二が最低な父親みたいに思えますよ(笑) 実際の竜二は、薫にとても優しくて甘いのにな。まあ、そういう行為を一切しなかったとは言えませんが、別におしおきだとか気紛れだとかで手を出したわけじゃないし、あらすじにあるほどのことはしてないと思うんだけどなあ。薫にしても、躰よりも竜二に惹かれていく方が先だったように思います。終盤は騒動に巻き込まれて薫が大変な目に遭ったりしますが、全体的に見て、穏やかで甘いお話でしたね。竜二と薫のやりとりは割とほのぼのした感じですし、こういう雰囲気のお話は好きです。父親と息子という点についても、ネタバレになりますが、竜二と薫は血は繋がっていませんので、近親相姦が苦手な方も、大丈夫なお話なんじゃないかと(ちなみに私は近親相姦でも平気なんですが)
父親はおらず女手ひとつで育ててくれた母親が亡くなる間際、父親が生きていること、優しい人だから薫を大切にしてくれるから会いに行けと、言い遺します。そこで薫は、父・藤原竜二がいるという店を訪ねようとしますが、場所が解らずに困っているうち、酔っ払いに絡まれます。その時、薫を助けてくれた男が、店まで連れて行ってくれるのですが、その男こそが父親である藤原竜二でした。竜二にとっては存在すら知らなかった息子が突然現れたわけだから、薫はただ会いたいという気持ちだけでそれ以上は望んでいませんでした。でも、思いがけず一緒に暮らせることになり、父親の温もりに甘えてしまいたくなる薫。薫の言動は、無邪気というか何というか……助けてくれたし父親だし優しく気遣ってくれるしで、そんな竜二に対して無防備すぎなほどです(竜二の忍耐が試されているかのようだ……/笑) 探偵をしている竜二に少しでも何かしたいと、薫は事務所の掃除をしたり食事を作ったりして、事務所の中でも竜二の中でも、薫の存在がだんだんと当たり前になっていくようなそんな感じがしました。
薫も可愛いのですが、竜二もすごく可愛かったです。元ヤクザで、顔や雰囲気にも凄みがある竜二ですが、ヤクザだった頃も今も、舎弟の吾郎にも他の住民たちにも好かれています。何より薫に接する時の、甘やかな態度が良いです。「怖くないか?」と薫に聞きながら、薫にはヤクザの顔は見せない。尤も薫は、どんな竜二の顔も、刺青の竜も、怖がりませんけどね。それに、初めこそ突然の息子の存在に戸惑った竜二ですが、一度面倒を見ると決めた時から、本当に薫の保護者のようで。あの過保護ぶりといい、高校編入のための面接に行く時の様子といい、薫のために一生懸命立ち回る竜二が可愛いんです。
一緒に暮らすうちに触れた竜二の優しさや温もり、色々な面……その全てに、薫は惹かれていきます。けれど、相手は父親だから、想いを告げることもできない。できるのは、ただ傍で竜二を想える今の幸せがずっと続くようにと願うことだけ。竜二と仲の良い、水沼佳也の存在に嫉妬する自分を嫌悪している薫ですが、竜二を想う薫は、本当に一途で必死でひたむきで、見ていて思わずぎゅっとしたくなってしまいました。
竜二が組を解散させる原因となった3年前の抗争。その抗争相手が竜二を逆恨みして、薫を拉致し竜二を誘き寄せようとします。拉致された薫は、酷い目に遭わされますが、その時も案じるのは竜二の身の無事ばかりで、一心に竜二を想う姿は健気でたまりませんでした。薫を傷つけられて我を失った竜二の形相は凄まじかったです。その後の薫に向けた、安心したような優しい表情が、どれほど薫が大切かが伝わってきて、温かい気持ちになれました。
気持ちを確かめ合った後は、また穏やかで甘い日常が戻ってきました。竜二の心配性も過保護も健在です。そしてその甘さの中に、別の甘さもプラスされて。あとがきに、「この先旦那が尻に敷かれるのは間違いない」と書かれていましたが、もう既に竜二は薫の尻に敷かれているような気もします(笑)
気になるのは、桃子(薫の母)の真意かな。今となっては知りようもないですが、何故竜二を父親だと言ったのか、佳也が言っていた理由のとおりだとしても、その真意を桃子の口から聞いてみたかったです。

個人的評価:★★★★★

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