空と風のうたブログ
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無口な情熱
2005年01月30日 (日) 23:35 | Edit
[書籍概要]
タイトル:無口な情熱
著者:神奈木智
イラスト:椎名咲月
出版社:徳間書店(キャラ文庫)
発売日:2004/02/29
収録タイトル:「無口な情熱」 「饒舌な沈黙」

[あらすじ]
朱は、初恋の人である壱弥への片想いにケリをつけるため、東京でデザイナーをしている彼に会いに行こうと決める。一緒に付き添ってくれたのは、幼なじみで壱弥の弟の恭兵。無口で無愛想だけど、誰といるより寛げる親友だ。ところが壱弥と再会して以来、恭兵はどこか冷たくて不機嫌。憧れの人と一緒にいるのに、朱は恭兵の方が気になって……!?

[感想]
あらすじを見て、恭兵が朱に対してどこか不機嫌になってきたのがきっかけで、初めは親友だと思っていた恭兵がだんだん気になってくる、というお話なのかなと思っていました。でも、読んでみると、最初から、壱弥への想いよりも恭兵への想いの方が強いような感じを受けました。確かに、壱弥と再会してからの方が、恭兵のことを考えている時が多くなってはいるんですけど、最初から親友以上の感情を持っているような印象でした。ただ、そのことに朱自身が気付いていないだけで。
朱は、不機嫌な様子を見せるだけで何も言ってくれない恭兵の気持ちが解らなくて悩むのですが……後半の「饒舌な沈黙」はともかく、表題作に関してはすごく解りやすかったと思います。壱弥と再会してから不機嫌でよそよそしくなったのも、同じ部屋で寝るのを嫌がっているふうなのも。恭兵は無口なんだけど、それでも、朱が気付かないのが不思議なくらいでした。だから、壱弥に告白されて狼狽える朱を見ていて、恭兵に相談しようとか考えませんようにとか思ってしまったり。そうしたら、きっちり相談してしまいました……。その過程で、朱が恭兵への想いを自覚したのは何とも複雑な気分です。
「饒舌な沈黙」は、朱と恭兵が両想いになった後のお話。恋人としては初々しい感じが出ていて良かったです。でも途中からは、壱弥にいいところを邪魔され、振り回され、また恭兵が不機嫌に……な展開に。この壱弥の言動が不可解というか……壱弥にも壱弥なりの悩みや事情があっての行動だったわけですが、やっぱり「?」と思うことが多くて、壱弥は最後まで何となく掴みにくいキャラでした。一途に受けのことを想う攻めっていうのが好きなので、無口ではあるけど朱への想いは誰よりも深い恭兵は好きです。まあ、朱の気持ちを考えてのこととはいえ、不機嫌とイライラの理由や本音を口にしようとしなかったのは、さすがにどうなんだろうなあとは思いましたが。でも、最後は壱弥としっかり向き合って自分の言いたいことをきっぱりと告げたので、その姿は見ていてすごく頼もしかったです。

個人的評価:★★★

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