空と風のうたブログ
読書記録(BL&非BL)、ゲームの感想など。
ケダモノたちの夜に
2006年01月10日 (火) 22:26 | Edit
[書籍概要]
タイトル:ケダモノたちの夜に
著者:火崎勇
イラスト:笹生コーイチ
出版社:イースト・プレス(アズ・ノベルズ)
発売日:2006/01/20

[あらすじ]
母の急逝で天涯孤独の身となった大学生の氷魚…。ある日、伯父と名乗る男が現れ、乞われるまま亡き父の生まれた村を訪れる事に…。閉鎖的で謎めく山奥のその小さな村――着いたその日のうちに、氷魚は世話役の青年、前川からいきなり犯される…。謂われなき陵辱に慄きながらも、その腕の中で乱れていく氷魚…体の奥底に潜む『何か』に翻弄される二人の秘密は…?

[感想]
こういうお話に出てくる「神」って蛇が多いような気がします……。
面白かったけど、読み終えた後、何だかすごく疲れた気分になったのは何でだろう。氷魚と前川以外の登場人物が苦手だったからかなあ。村の人達の氷魚と前川への態度とか、設定上は合っていても、見ていて気分の良いものじゃなかったですね。
氷魚にとって、この村の中で自分と向き合ってくれる人は前川しかいなかったわけです。自分を蔑んだ目で見る人がいたり、拝む人がいたり、こそこそとうわさ話されたり、理不尽な扱いを受けたり……そんな解らない事だらけのなかで、自分と接してくれるのは氷魚を氷魚として見てくれるのは前川だけ。それが2度も自分を強姦した相手だっていうのが皮肉です。まあ、読んでいる方にとっては、あらすじや行為の時の前川の言葉から、前川の目的が別にあるのは解っていたんですけどね。でも、いくら氷魚を巻き込みたくないという氷魚を想う気持ちからの行動であっても、いきなりそんなことをされたら、却ってトラウマとかになると思うのですが……。だからといって記憶のない氷魚が、初対面の時に前川から全てを説明されても受け止められないとも思いますが。
あ、でも、前川は嫌いじゃないんですよ。むしろ好きです。蛇神様の時も、そうでない時も。そのギャップも良かったです。
結局、前川の思惑通り、氷魚の中のものも全て前川ひとりが抱えてしまいましたが、これからどうするんでしょうね。お祓いをしてもらうのか、それともあとがき通りこのまま生活していくのか。気になります。
巻末の笹生コーイチ先生のイラストがお気に入りです。

個人的評価:★★★★☆

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