空と風のうたブログ
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甘くなくても
2006年07月23日 (日) 11:47 | Edit
「甘くなくても」 ★★★★☆
著:火崎勇/イラスト:朝南かつみ/オークラ出版(プリズム文庫)

甘くなくても

[あらすじ]
外川は勤め先のスポーツメーカー「W.Wスポーツ」で念願の営業へと移動になった。前の部署にいる時、電話でよく口論になった「城」という男。天敵とも言えるその男に担当として直接会うことになってしまう。重く低い声、野性的な容貌の男は「取引だろう? お前が望んだことじゃないか」と酒に酔った外川の体を強引に拓き、舐り、貫く。仕事の取引を体の取引と誤解された外川は、それでも城が与える快楽に抗えず翻弄されてしまう。

[感想]
バジルノベルズから発売された「風でなくても」に出てきた外川が主人公のお話。が、「風でなくても」は読んでいるのですが、主人公二人以外はほとんど記憶になく、外川って誰だっけ?と思いながら読んでました。読んでいるうち、うっすらと思い出せたような思い出せないような……でも、問題なく読めました。イラストにもメロメロです。口絵と本文のイラストが良いんですよ~全てのイラストにうっとり見入ってしまいました。特に、P57とかP185とか……いや、やっぱり全部……(笑)
で、内容はというと。営業を希望していたのに入社して以来ずっと在庫管理で働いていた外川は、念願の営業へと移動になる。多大なる期待を抱いて営業に行った外川でしたが、現実は甘くはありませんでした。同期入社なのに先輩風を吹かして偉そうにしている根岸が指導員となり、常にまとわりついてくるんですね。どこへ行くにも根岸がべったりで、営業先で契約を取れてもそれは全部根岸の成績になってしまう。いい加減うんざりしていたところに、根岸の担当会社「ガイズ・スポーツ」に同行することに。そこで出会ったのは、在庫管理にいた時、電話で話したことのある城という男でした。根岸のセールストークが「ガイズ・スポーツ」と城には合わないことを見抜いた外川は、たまらず自分で商品説明をします。それに興味を示した城と二人で仕事の話をする機会を得られることに。根岸と離れるチャンスだと外川は接待に臨み、根岸とではなく自分と取引させることに成功します。けれど、断り切れずに勧められた酒を重ね、意識をなくした外川が次に目覚めたのは、ホテルのベッドの上。既に自分も城も裸、しかも両手は縛られて、わけの解らないまま城に抱かれてしまい……。
外川の意図の外で、“根岸ではなく外川を取る代わりに外川の身体を”という取引が成立していたことに唖然としつつも、外川は城の行為と誤解を糾弾します。城への怒りや恐怖も勿論ですが、仕事の上では認めていた相手に身体で仕事を取るような男だと思われたくなかったんです。けれど誤解は解けないばかりか拗れる一方。城に蔑まれている自分と城に対して益々怒りを募らせる。この辺りがもう読んでいてじれったいというか何というか。誤解が解ける前に外川と城が直接会って話すシーンはそんなに多くない上に、会ったら会ったで擦れ違うばかりなんですよね。

※ここからかなりネタバレです。

城の誤解と擦れ違いの元凶は根岸でした。根岸が城に「外川と自分は恋人同士」だと嘘をついたんです。実は電話で話すだけだった外川の真面目で堅物なところに好意を抱き実際に外川と接してみて一目惚れしていた城にはショックだったわけです。おまけに外川から根岸から離れたいと聞かされ、仕事の話とは別に取引を持ちかけられたと思い込んだそうで。
誤解して酷い言葉を言ってしまったこと、酷いことをしてしまったこと、外川の話を聞かなかったこと、諸々を城が土下座して謝るシーン。理由を説明している部分や「すまなかった」という言葉よりも、開き直ったような「ごめんなさい」に絆された私ってどうなんだろうと思いつつ……。でも、城って何故か嫌いになれないんですよね。それに、根岸に対して真剣に怒った城は怖かったですよ。誤解して外川に酷いことをしたけれど、その外川に対して取っていた態度とは大違いでしたし。まあ、殴られようが責められようが、根岸のしたことを思えば自業自得としか言いようがないんですけど。
根岸に襲われた時も、どんなに酷い目に遭っても、怒りはしても泣いたりしなかった外川が感情を揺さぶられるのは城だけ。城の「好き」という言葉に涙を零してしまった、そのもっと前から、答えはあったんですよね。城のバックグラウンドや城に対する周りの好意を知って知りたくなかったと思ったのもそう。誤解されていることに我慢できなかったのも、城に自分を認めて欲しかったからですし。きちんと話す機会さえあれば、お互い自分の言いたいことはきっぱり言う二人なので、今後また何かあっても大丈夫でしょうね。外川も城もどちらも好きなキャラだったので、楽しく読めました。外川が新規受注先を獲得するために試行錯誤・奔走するような、仕事の部分も良かったですね。
ただ、誤字・脱字が多かったかなあ。読んでいて結構気になりました。
コメント
このエントリーへのコメント
立花さん、こんにちは。
こちらからも三作品にTBさせていただきました。
どうぞよろしくお願いします。
ちょっとお尋ねなんですが、もしかすると拙宅の「甘くなくても」にもTBいただいてますか?
いただいたコメントを拝見したらそのように思えたんですが、届いていないようでしたので、こちらの勘違いでしたらごめんなさい!でも、もし「送ったよ!」ということでしたら、よくあるlivedoorの不具合だと思いますので、お暇な時にでももう一度送って下さい!
大変申し訳ありません。

誤解して暴走してしまった城、外川にとっては辛かったと思いますが、ひどいというイメージはなかったですよね。誠実な人柄が伝わってきたからでしょうか。
「ごめんなさい」はその図を思い浮かべると可愛くて可笑しくて笑ってしまいます。
一緒に仕事をしても、二人でやりあいながら、よりいいものを作っていけそうで、そんな姿も見てみたいです。

ところで、立花さんの購入本を拝見すると、買われた本が私とほとんど同じです(笑)
好みの傾向が似ているんでしょうか。
これからもどうぞよろしくお願いします。



2006/07/29(土) 06:53:28 | URL | mimu #IX85jQMY[Edit]
>mimuさん
こんばんは。

トラックバック、「甘くなくても」を含めた3作品に送らせて頂いたのですが、届いていないようなので、また後程、改めて送らせて頂きますね。

城が土下座して「ごめんなさい」を言うシーン……イラストも相俟って、すっかり絆されてしまいました。
可愛いし憎めないしで、もう……(笑)

そうそう、外川と城は、これから一緒に仕事するんですよね。
どちらも仕事に対して真摯で妥協しないだろうから、色々とぶつかりつつ、でも楽しんでやっていけそうですよね。
私も、二人が一緒に仕事をしている様子、見てみたいです。

新刊購入、mimuさんも、ほとんど同じものを買われたんですね。
私は、ここ数日ですごい冊数になってます。
今月は少ないかなーと思っていたら、月末~月初めの新刊ラッシュで増える一方です。
しかもまだ、リーフとアイノベルズが残ってるのです……!(汗)
読む本がたくさんあるのは嬉しいんですけどね(笑)

ではでは、ありがとうございました。
2006/07/29(土) 19:22:24 | URL | 立花真幸 #gqzGzX3.[Edit]
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