空と風のうたブログ
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伯爵家の家令
2005年02月09日 (水) 15:33 | Edit
[書籍概要]
タイトル:伯爵家の家令
著者:夢乃咲実
イラスト:こうじま奈月
出版社:ビブロス(ビーボーイノベルズ)
発売日:2004/04/20

[あらすじ]
貧乏伯爵家を立て直そうと必死に頑張る芳紀の頼りは、献身的に仕えてくれる超有能な家令・加倉井。お金に困っている芳紀に、彼が給金として求めたのはなんとキスだった。切れ者で敏腕な加倉井が、何故僕のキスなんかで仕えてくれるんだろう? そう思いながらも、どんどん熱くなるキスに恐いような、もっとしてほしいような不思議な気持ちになって……。

[感想]
給金がキス、というのに惹かれて思わず手に取ってしまった本でした。昭和初期の華族のお話です。こういう設定でのお話はあまり読んだことがなかったのですが、主従ものということもあり楽しめました。主×従は苦手ですが、従×主は大好きなので。
芳紀は、給金をキスで、と言われた時には戸惑うのですが、割とあっさり承諾してしまいます。それに首を傾げつつ、それだけ財政状況が切羽詰まっているのかなあとも思いました。でも事実、想像以上に財政状況は深刻だったんですよね。出費を切り詰められるように使用人を減らしたり、芳紀は芳紀で自身を犠牲にして状況が良くなるなら何でもやるくらいの気負いだしと、痛々しいほどの頑張りぶりです。家族の今と将来を、伯爵家の名誉を、守るために……。ただ、その頑張りがどうにも空回り気味になってしまうのが哀しいです。芳紀は考え方が甘いというか……明らかに悪人だろうって感じの人に対しても、ちょっとしたことで信じてしまったりして。そこが芳紀の良いところなんでしょうけど、心配が絶えないかも。そんな芳紀を支え続けてくれる加倉井の優しさが胸にしみます。
給金のキスのことですが、芳紀は承諾はしたものの、後になってからその意味や理由を考えて悩んだり……とそう言う部分もあったので少し安心しました。まあ、キスを持ちかけた加倉井の想いはすごく解りやすいことではあったのですが。だって理由なんてひとつしか思い浮かばないですから。でも芳紀は、あれこれ想い悩み、勝手に結論を出してしまうんですよ。確かに、亡き兄の奥さん(芳紀にとっては義姉で幼なじみでもある)と加倉井の親密そうな会話を聞いて、加倉井は自分のためじゃなく義姉のために尽くしてくれていると誤解してしまったのも仕方ないかもしれませんが、読んでいる方には加倉井が芳紀のために行動しているのが解るだけに、その誤解が切ない。しかも、加倉井の方も似たような誤解をしていたという……。結局、二人して同じ相手に嫉妬していたんですね。
途中、強姦まがいなこともありましたが(これがあんまり強姦に思えない辺りが不思議……)、ラストは何もかも打ち明け合って、謎だった部分も解って良かったです。財政難も解消しましたし。実は加倉井は、財閥の御曹司だったのですが、そのこととは関係なく(いや、まあ、全く関係ないわけでもないのですが)、あくまでも財政難解消の元手は芳紀の財産だったことが個人的に何より良かったように感じました。これからも加倉井は伯爵家の家令として、そして恋人として芳紀を支えていってくれるのでしょう。
あと、加倉井は自分を我慢強い方じゃないと言っていましたが、そんなことはないんじゃないかと。長年想い続けていた芳紀の傍に居て、約一年間も月に一度のキスだけで我慢していたんですよ、十分我慢強いです(笑)

個人的評価:★★★★

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