空と風のうたブログ
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【紫影のソナーニル】(7)
2010年12月13日 (月) 22:57 | Edit
【紫影のソナーニル-What a beautiful memories-】、今日は、「第6章」・「第6の絵本」・「間章 また、逢う日まで」です。
6章はタイトルがないみたいです。
5章に引き続いて、割と短めな章でした。

とうとうセントラルパーク、西の魔女の領域に入りました。旅の終わりも見えてきましたね。
5年前に地上で起こったこと、地下世界の真実、リリィの正体、色々と解ってきました。
おかげで、ラストは(リリィが)精神的にどん底に……。冒頭の、リリィがAを意識しているところはとても楽しかったのにな。

そんなわけで、今回は上記のことについて色々とネタバレしてます。


▼第6章
リリィがAのことを意識しすぎていてちょっと驚いた冒頭でした。

いつもと同じ、地下鉄の車内でベッドに寝そべるリリィと、それをじっと見つめるA。いつもと同じなのに、リリィはAと視線を合わせられません。いつも寄り道をしてAを傷付けて影を死なせて、そんな自分をAがどう見ているのかと思うと、Aの目を見ることができない。でも、Aの目を見られない理由は、それだけじゃなくて……。

リリィはAに、「恋って何?」と訊きます。それにAが、「恋は素敵なものだ。すべてを、世界を広げてくれる」とか言い出した時はあのAがそんなこと言うなんて……とびっくりした。……が、それは全部ジンジャーの言葉でした。そういえば、ジンジャーはそんな風に言ってたな。いやでも、「単純な計算の問題だ。ふたりのほうが総量は増える。良いことも増える。素敵なことも」というのは、Aらしい言い方だよね(前半部分が)。……で、何故Aがジンジャーの言葉を知っているのかと言えば、リリィが感じたことを自動認識するからだそうで。ああ、なるほど、傍にいない時でもそうやって繋がってるわけですね。……何か色々やばい気がするんですが。でも、リリィはあまり苛立ったり怒ったりしなかったみたい。いつも見ているってことは、守ってくれている証だからって。むしろAの方が意外そうだ。怒ると思ったらしい。……って解ってて言ったんですか。
でも、Aの視線はリリィをおかしな気分にさせます。いつもと同じはずなのに、背中と首筋がむずむずぞくぞくして、丸裸になったみたいで恥ずかしいって。いつもと同じ視線なのに気になって仕方がない。さすがのリリィも、おかしいのはAじゃなくて自分だってやっと気付いたようです。
「どうしたんだい。もぞもぞ、動いているね」
「……見ないで」
「それはおかしい。今、構わないという旨の発言を――」
「う、う、うるさいな。あ、あんまり、見てないでよ」
「なぜ?」
「恥ずかしいの!」
「恥ずかしい? 別段、肌が見えてはいないよ」
「そういうのじゃ、なくて……。なくて……。う、うう……。わかんない……」
「ん……」
「わかんないんだよ。だ、だから、見ないで」
ただ、それがAを意識しているからだということがリリィにはまだ解らないんですよね。病気だと思ってるし……。でも、やっぱりこの二人は良いですよね。何か、こういう会話交わしてるのを見てるとほっとするというか。いや、ベッドに寝そべっているリリィとそれを見つめているA、というだけでも良いですけどね。
その時、不意に列車が止まりました。どうやら、セントラルパークの地下に着いたようです。人々に恐れられ、時に御使いすらも操るという西の魔女の住まう土地、西の魔女の領域に。地下鉄も、魔女を恐れるかのように震えていたり……。
リリィとAが地下鉄を降りてみると、そこは森だった。石でできた森。地面も、茸すらも石でできた石の園でした。

地上。かつては緑あふれる市民の憩いの場であったセントラルパークだが、今は、石の森になっています。結晶化した森の残骸があるだけ。でも、エリシアには、黄金瞳の左目で見たものが気にかかる。知るはずのないものを見た。意識があるのにあんなものを見るなんて、精神が軋んでいるのだろうか……。こんなことが続けば本当におかしくなる。だから、目的地へと足を早めるが、セントラルパークを管理する公団の管理会館に足を向けてしまう。誰かの行動をなぞるように、自分と繋がった誰かをそこへ導くように。ふと、水音が聞こえたような気がした。

地下。石の園を歩くリリィとA。ここには人もモールもいない。リリィとAは会話するけど、相変わらず意識しすぎです。視線を合わせられません。
「…」
「リリィ?」
「ち……近い」
「?」
「ち、ちょっと、いつもより近いよ。もう半歩だけずれてよ」
「いつもと同じ距離だよ。きみを、守りやすい距離だ」
「……近いん、だってば」
Aの視線を避けて、顔を背けた拍子に……ぐらりと体が揺れて自力で立てなくなってAに支えられ抱えられるリリィ。Aに触れられると、ますます体が熱くなります。重症です。そのままリリィは意識を失ってしまいました。

目覚めると、ベッドの中。Aによると、二度の魔女化の影響で倒れたらしいですが、Aのこと意識しすぎたせいもあるような気が……。ここは、森にある魔女の館でした。森のあるじ、ジルーシャが助けてくれたんです。このジルーシャが西の魔女です。金色の髪、赤い服。綺麗で穏やかで優しい人。恐れられている魔女とは思えない雰囲気。ジルーシャが言うには、魔女と呼ばれてはいるけど、愛する人とこの館で暮らしてるだけの人間だと。恋人の名前はジャーヴィス、人目をはばかる理由があるこの人と、ひっそりと二人で暮らしているそうです。地上では、管理会館に勤めていて、地下に落ちてからはここで暮らしているとのこと。リリィは戸惑います。西の魔女といえば、ルースが憤っていた人、壁を閉ざした人、黒い巨人たちのあるじ。そしてリリィのことを探して捕らえようとしていたはずの人です。ジルーシャはリリィに用があるらしい。体が治ったら、リリィの知りたいことを教えてくれると約束してもくれます。そして、地下の詩篇。自分の詩を編むことにも意味があるの、と言ってジルーシャの詩篇の一部を教えてくれる。
テキスト部分。これは、水の詩、恋の詩、後悔の詩。かたちはなくても、たゆたいそこに在り続ける。けれど、恋は後悔へ変わることもある。例えば失われてしまえば。けれどわたしは思うのよ。水がたゆたい在り続けるのならば、恋も在り続ける。たとえ後悔に変わったとしても。……というような内容。
声の部分。セントラルパークを水が包んだ。存在しないはずの水は、あらゆる植物を硬質の石へと変えた。物理を捻じ曲げる現象、それは現象数式実験の結果。第6の現象数式体の現実への浸食。……というような内容。
最後に、ジルーシャはこう言った。
「わたしは全てを受け入れた。だからジャーヴィスを見つけられた。受け入れることで幸せを得られた。たとえ後悔に、満ちていても。魔女と呼ばれても」
……と。その意味は、もうちょっと先で解ります。

夜。だいぶ熱の下がったリリィは外を歩く。これで先へ進めるけど、ジルーシャが教えてくれるという話も聞きたい。そこへAが現れて、ぼーっとなるリリィ。相変わらず見られると体温が上がって熱くなるみたいです。だから目を見られない。Aは滞在は薦めないと言うけど、リリィはやっぱり話を聞きたいと思う。Aの言わないこと、全て聞きたい、Aが自分のことを考えてくれるのは解るし嬉しいけど、旅の仲間なんだから隠し事は嫌だと。Aが自分を呼ぶ声でまた体が熱くなりそうになって、少しだけひとりで考えさせて、影の中にいてと頼む。「……きみが、そう望むなら」と姿を消すA。ひとり歩いていると、館の裏庭に地下鉄を見つける。震えていたのについてきてくれたようです。リリィは、ここで眠ろうかと思ったものの、やっぱり館に戻ることに。
部屋に戻る途中、ジルーシャの部屋の前で、ジルーシャの苦しそうな喘ぐような声が聞こえて覗いてみると、ジルーシャと恋人のジャーヴィスがいる。でも……ジルーシャが寄り添っている相手は、白きものでした。たゆたいかたちを変える、水の御使い。なるほど、確かにそれは人目をはばかるよね……。その光景を綺麗と思ってしまったリリィは、必死でジルーシャが綺麗だからだと言い聞かせる。決して御使いを綺麗だと思ったのではないと。情交が何であるか知らないけれど、でも、今目の前にあるものは何か違うと思ってしまう。けど、ジルーシャは喜んでいる。いつもなら、Aに御使いを砕いてと頼めるのに今は頼めない。それは、ジルーシャが、これが恋、愛だと言うから。でも、ジルーシャは涙を流す。
そして詩篇。
テキスト部分。地上でのジャーヴィスとの馴れ初めとか交流とか。でも、それは突然壊された。
声の部分。第6の現象数式体は破壊を開始した。他の地区のそれと同様に。植物を石に変え、人間をその水の中へと溶かしながら。現象数式体に取り込まれ、原形質へと分解された生命体は、存在を維持しているかどうかの判断は現状の科学では説明できない。
……だから、今はこの水を愛するしかない。……というような内容。
本当は、ジルーシャの恋人は、ジャーヴィスは、人間でした。でも、地上で死んで、その後は、御使いに取り込まれて同化してしまった。ジルーシャは御使いに恋人の名残を見てるんですね。だから、相手が御使いでも、偽物と解っていても、それを受け入れてしまったと。最初にジルーシャが語った詩篇は、このことを言っていたんですね。で、見ていることをジルーシャに気づかれたリリィは、何も言えずに逃げ出してしまう。

地上。管理会館でノートを見つけるエリシア。中身は日記帳でした(見ないとそこでゲーム終了)。地上にいた頃のジルーシャの日記です。ジャーヴィスのことが書かれてあります。今もいつでも会えるけど、もっと早く出会っていれば、もっと早く告白できていれば、もっと一緒にいられるのに、というような内容。アランのことを想って、同じ想いを感じるエリシア。

地下。地下鉄のところまでくるリリィ。でも、ジルーシャが追いかけて来ていました。人間じゃなくて御使いなのに恋をするのかと訊くリリィに、ジルーシャは、人じゃない相手に恋をすることだってあると言う。壁を閉ざした理由は、誰にも邪魔されずに恋を続けたかったからだと。

ここでジルーシャがリリィに語った言葉・詩篇と、これまでの言葉・詩篇をまとめると、
5年前、エジソン卿の行った現象数式実験で作り出された現象数式体によって、ニューヨークは崩壊した。現象数式体は全部で6体。それぞれの地区に1体ずつ現象数式体は襲いかかった。そして6体は融合し、巨大な白きものとなった。それはニューヨーク全土を覆い尽くし、生き残った人々をも呑み込んで、全ては消えた。あらゆる命が都市から消え失せて、現象数式体ごと地下へと消えた。 地下世界は、どこにも存在しない。5年前に地上で命を失った人々のメモリー(記憶)から作られた幻。そしてリリィも、かたちのないもの、存在しないもの。死者の幻である自分たちとは違って、生きて地上を歩く誰かの投げかけた影。誰かをなぞって動くだけの影。記憶のないリリィが、言葉を有し、行動できるのもすべて、その誰かの一部であるから……影であるから。リリィはどこにも存在しない。この地下世界で実在しているものは御使いだけ。
……という感じ。ジルーシャがそれを知っているのは、地下世界にあまねく力と一体になって詩篇の意味を知り、現象数式で構成された地下世界で、想いをかたちとするすべを知ったから。現象数式を組み上げることもできるそうです。
現象数式とは、あらゆる物理を捻じ曲げる数式らしい。地下世界の御使いは7体いると用語辞典には書いてあったので、6体が融合した現象数式体が7体目ってことになるんでしょうか。地上を襲った6体の現象数式体は、地下世界でも人々を襲い、殺し、鉄にしている……というわけですね。

自分が影だということをリリィは必死で否定しようとします。地下世界は確かにここにあって、自分も確かに存在してここにいる。自分で“あたし”というかたちを選んだのだと。なのに、ジルーシャの言葉を否定しきれない。
そして、ジルーシャに呼ばれ、水の御使いが来る。ジルーシャは、リリィに、自分のように受け入れ、理を認識すれば、自在に詩篇を編み上げて本物の魔女にもなれるし、地下世界で唯一の実体さえも味方にだってできる、と誘います。それをリリィは否定する。こんなものと一緒にいたくない。ルースを殺した……みんなを殺して苦しめて鉄にするものとは。リリィの求めに応じて、Aが影から現れる。3体目のクリッターが登場です。鋼鉄の収穫者スケアクロウ。武器は鎌で、見た目は死神みたいです。これがAの最後のクリッターなんですよね。スケアクロウは、一撃で、御使いを倒します。やっぱり初戦だと、Aのクリッターは圧倒的だなぁ。そういえば、ジルーシャが地下世界の神がどうとか言ってましたが、これはやっぱりチクタクマンのこと……なんだろうな。

御使いが倒されるさまを見つめるジルーシャは、こうなるものよね、わたし程度にはこれ以上は阻めない、自分は諦めて後悔を恋とすり替えたけれど、リリィはこの先どうか諦めないで、と独白する。そして、ジャーヴィスに別れを告げるジルーシャ。血の涙を流しながら。ジルーシャがジャーヴィスを強く想う瞳を見て、リリィは我に返る。ジルーシャの恋人を消してしまったと。そんなリリィに、ジルーシャは詩篇を贈る。魔女から薔薇の魔女への。多分、今作ったものかな?
「薔薇の魔女、リリィ。あなたは先へ進まなければいけない。あなたがあなたである以上。必ず、先へ進むのよ。それに意味がなくとも。たとえ、最果てに待つのが、あなたの、終わりだとしても……。果てへ行けばあなたは消える。意味を持たない影は、目的を果たせば、消えてしまうだけ。消えて、それで、終わり。……終わってしまうの」
消えてしまう……と言う言葉に、嘘だよね、とAを振り返るリリィ。でも、Aは黙っていつもの視線を向けるだけ。リリィは、怖くて目を背ける。Aの瞳が何の感情もなく自分を見ていたら……たとえば、ただの影を眺めるような目で見ていたら、消えると言う魔女の言葉に何も感じていなかったら……。
ジルーシャは最後に言う。
「世界を作りなさい。リリィ。わたしたちはもう世界を作れない。でも、あなたなら。あなたは、まだ……。まだ。あなたの世界を作ることも。それを、連ねることも。できるの……」

地上。また現実ならざる光景を視るエリシア。右目は地上の世界を映し、黄金瞳の左目は地下世界を映し。エリシアは、自分自身が揺らぐのを感じる。そして落とした手帳に書かれていたものは……。リリィ。A。地下世界。白きもの。自分が書いた覚えのない旅。でも、その旅を自分は覚えている。
「……これは……わたしが……書いた……?」

ここで6章は終了です。リリィもエリシアも精神的に辛い状況。リリィ=エリシアっていうのは、そうだろうとは思っていたけど、リリィがあまりにショック受けてるのを見ると辛いですね。自分は地上を歩く誰か(エリシア)の影で、自分の存在も、自分で決めてここまで進んできたことも、全部否定されたわけですから。その上、果てに行けば消えてしまう。ジルーシャは最後に希望のある言葉をかけてくれましたが……どうなるでしょうか。でも、私は、少なくとも、ただの影ってことはないと思うんですけどね。


▼第6の絵本
絵本もこれが最後です。今回のヒントはジルーシャの語った詩篇。内容は、ジルーシャの……真っ赤な涙を流す西の魔女の話。


▼間章 また、逢う日まで
エリシアとアランの過去話その6。おそらくこれが、お互い直接顔を合わせた最後の時になるんでしょうね。シーン鑑賞のシーンタイトルも「永久の別れ」になってたし……。
アランが、本格的な研究に入る前にと、ニューヨークからコネチカットのハイスクールまでやって来ました。忙しくなる前にエリシアの顔を見たかったそうで。ええっと……多分、この時点ですでにアランはエリシアのこと好き……なんですよね? そうでなきゃ、いくらアランでも、わざわざ来ないよね。普段が普段なので、解り難いなぁ。
エリシアはこの時、アランに誕生日プレゼントを贈るのですが、それは自分が今までもらって嬉しかったものを3つ。金属の人形と、子猫の置物と、案山子の面。ヴィヴィには変と言われたけれど、アランは笑顔で受け取ってくれる。しかし。アランが名前を言い間違えた! 「リリィ」って! 「エリィ」なのに「リリィ」って! ……ということは、Aを作ったのはアラン? でもそれなら、何故エジソン卿と同じ髪の色・瞳の色・肌の色なんだろう。
最後に、エリシアは、「ありがとう」って言ってくれたアランに……。この先は秘密、だそうです。


次は、「最終章 MEMORY」です。とうとう最終章。長かったような短かったような。
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