空と風のうたブログ
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極・恋
2005年06月13日 (月) 13:03 | Edit
[書籍概要]
タイトル:極・恋
著者:日向唯稀
イラスト:藤井咲耶
出版社:プランタン出版(ラピス文庫)
発売日:2005/06/10

[あらすじ]
媚薬で激しく欲情した難波は、シガーバーの客・市原に自慰行為を手伝われてしまった。市原はまともな投資会社の社長。だが実家がヤクザの難波は、市原から一瞬極道の臭いを感じ取る。普通の若社長×普通の全寮制高校の生徒として付き合い始めた二人にはお互いに秘密があり……。

[感想]
タイトルから解るように、ヤクザものです。この「極・恋」は極シリーズの3冊目に当たります。今回の感想は長い上にネタバレ全開です(前2作に関しても多少あり) ご注意を。
シリーズ1冊目は、関東連合磐田会系磐田組の若頭(現在は総代)・鬼塚と、彼が10年間後見人代理として見守り続けてきた高校生・入慧(実は磐田組組長の実子)のお話。2冊目は、鬼塚の右腕である真木と、龍仁会の組長の弟・龍ヶ崎(現在は組長)のお話。そしてこの3冊目が、入慧の親友・難波と、元磐田組組員・市原のお話です。恋愛としてはそれぞれ1冊で一応完結していますが、ストーリーやキャラ同士の繋がりなどもありますし、3冊まとめて読めばより楽しめるかと。
難波は普通の高校生ですが、実家は関西の難波組……つまりヤクザです。難波自身は、ほとんど極道に関わることなく過ごしてきた(市原の表現を借りるなら)“まっさらな極道”です。けれども、高校を卒業したら、友人達とは別の道を行く、特に磐田組組長の子である入慧とはいつか敵対関係にならないとも限らない……そんな覚悟もしています。
ストーリーは、前作でも関わりのあった“デッドゾーン”という媚薬を巡るあれこれ。難波組の若頭で難波にとっては家族同然だった息吹が、売人と間違われて刺殺されたことから、難波はこの件に介入することになります。“デッドゾーン”の出元と販売ルートを突き止め、息吹の復讐をするために。手がかりを掴むために潜入したバイト先で、ようやく媚薬の実物を手に入れた難波は、それを観察している最中にうっかり媚薬を吸い込んでしまい……まあ、大変なことになります。そこへ、店の客である市原が来て世話になったことから、市原との交流が始まります。市原が“デッドゾーン”のことを知っている様子だったので売人かもしれないと探りを入れようと必死なのですが、見るからに市原に振り回されている感じ。しかも市原は息吹に似ているので、難波の心中は色々と複雑です。でも、この二人のやりとりは見ていて楽しかったです。
市原は、今でこそ投資会社の社長という立場にありますが、元は磐田組の組員。それも、総代にもなれるほどの器の持ち主でした。そしてそういう野心もあった男です。そうしなかったのは、真木の存在があったから。真木という男に惚れていたからこそ、あえて真木の下について真木を支えることを選んだ。だからかな、難波を口説いてきた時も、市原の真意がどこにあるのか解らなくて、やきもきしたりしました。今は組を離れているとはいえ、媚薬の件もありますしね。まあ、結局は難波のことが本気で好きだということが比較的早く解ったので、安心しましたけど。
そうして、難波も市原もお互いを素人だと思っている上で付き合い始めます。恋をして、難波の呆れてしまうほどの浮かれようが可愛かったです。けれども、お互いが秘密を抱えた上での付き合いはそう上手くいかない。こっちは、いつ気付くのかという気持ちで読んでいましたが、いざ事に及ぼうとした間際まで、難波は忘れてしまっていた。難波の腕には般若の刺青があって、土壇場でそれを思い出して逃げてしまうんですね。自分は市原に好かれていい人間じゃない、自分は市原を好きでいていい人間じゃない……と。刺青を入れた時に怒った息吹の真意を、刺青の重さを初めて痛感して。難波の苦しい葛藤が、切ないくらいでした。そしてそれは市原の方も同じ。腕どころか、背中いっぱいに不動明王を背負っているんです。でも、お互いの素性を解っている読み手にとっては、何とも焦れったくてしょうがないですよね。まあ、素性が解ったら解ったで、別の問題も出てくるので簡単にはいかないんですけどね。
直後、難波は敵の手に落ちますが、その間と後の展開が前作の真木同様、媚薬を使われて……というものだったので、ちょっとなあと思ってしまったり。まあ、媚薬がらみの事件を追っていたわけだから仕方ないとも思いますけど……でも、あんな切羽詰まった状況でもすぐに暴走せず、お互いに背景を将来を想いをぶつけ合う熱さがすごく良かったなあと思い直しました。それに、その後の真珠の衝撃で媚薬のことなんか吹っ飛びましたしね(笑)
媚薬の出元と販売ルートの全容は掴めなかったものの、販売ルートの一端を潰せたことで一旦幕を閉じた今回の騒動。けれど、息吹が復讐なんか望んでいないこと、むしろ極道から遠い所にいさせようとしていたこと、そんな思いに難波が気付き自分の将来を改めて見つめ直し、新たな決意を胸に市原と歩き出したこと。そんな得難いものを得られたことが、何よりも難波にとって重要だったと思います。これから先、難波がどんな選択をしようとも市原はどこまででもついてきてくれますし。そのために、難波の実家に市原を認めさせたのですから、市原のしたたかで抜け目のないところが良く解りました(笑)
このシリーズはまだ続くようなので、今後も楽しみです。“デッドゾーン”絡みの問題もまだまだ起こりそうですし、今度は誰が主役になるのかも気になりますね。個人的には八島組長がお気に入りなので、彼の出番がもっと増えると良いなあ。あ、でも、今回は八島組長のイラストがあったので嬉しかったです~。

個人的評価:★★★★★

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※シリーズ前2作紹介&ひとこと感想



▽極・愛

[あらすじ]
元気な高校生・入慧は天涯孤独の身。けど素性は不明だが優しく真面目な「足長お兄さん」の鬼塚が面会に来てくれる。そんな鬼塚へ贈り物をするため、入慧はバイト厳禁の校則を破りホストクラブへの手伝いをする。そこへ鬼塚と瓜二つのヤクザがきて……。入慧は怒っているそのヤクザが鬼塚だと気がつかないままホテルに拉致され!?

[ひとこと]
極シリーズ1冊目。
10年の忍耐があっさり崩れて入慧に手を出しちゃった鬼塚……よく10年耐えられたなあと思うほど、良く理性の飛ぶ人だと苦笑したり。
入慧は最初は普通の高校生という印象でしたが、お話が進むとそんな印象も覆りました。拉致された時の対応しかり、鬼塚への告白しかり、実は入慧の方が強いかも?と思ってしまいました。

個人的評価:★★★★

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▽極・艶

[あらすじ]
命を挺して守るほど心酔していた鬼塚に恋人が出来た。いたたまれずに山深い宿へ逃げた真木は、露天風呂で竜王の刺青を持つ男に口説かれる。力ずくながらも真木の傷心を癒すような愛撫にどうしようもなく心は惹かれて……。だが、所属する組へ戻った真木は、自分が惚れてはならない男に抱かれたと知り――!?

[ひとこと]
極シリーズ2冊目。
結構酷い目に遭っている真木でしたが、思っていたよりも痛さをあまり感じることなく読めました。いや、すごく痛めつけられているので、痛いことに変わりはないんですけどね(どっちだ)
龍ヶ崎は(主に真木に関しては)色々と無茶苦茶な男ではあるけど、真木への愛の示し方というか……惚れ込みようが良かったかなあと。
危うく敵対関係になるかもしれないところでしたが、甘く明るいラストでほっとしました。真木の意趣返しが面白かったです。笑わせて頂きました。

個人的評価:★★★★☆

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